Art is Life アートのある暮らし

Pierre-Auguste Renoir

Le Moulin de la Galette, 1876

Musee d’Orsay


(このルノアールの作品もカイユボットの遺贈品です)




先日書いたカイユボットの“遺贈事件”の続きです。

前回はこちら:

http://ameblo.jp/yukiart2/entry-10311680486.html


フランスがカイユボットの寄付をありがたいと思わ

なかったのはやはり、まだまだ印象派の作品が

一般には受け入れられていなかったから。当時の

コンサバなトレンドに反して生まれた印象派の作風や

モチーフ。そんな前衛的な作品をすんなり受け入れる

ことはできない。ましてやそれを“理解”するだなんて、

30年早い?!って感じだったのでしょうか。



最初にカイユボットの親族が政府にオファーしたのは

1895年のことでした。67作品のうち、38作品のみが

当時ルクセンブルク美術館へ寄贈されました。

あれから10数年がたつ1908年に親族は再度

“残り”の作品に関して政府に申し入れをします。

それでも“いらない”と却下され、カイユボットの親族は

当然ながら不愉快に思い、将来、逆に政府から依頼が

あってもそれには応じないように。。と家族内での

取り決めが行われます。



その38作品というのは現在、パリのオルセー美術館

所蔵となっております。ではその残りのものは?

最後に政府が却下をしたのを知って、アプローチが

あったのはアメリカのバーンズ氏からでした。

そう、あの有名な“バーンズ・コレクション”の

バーンズさんだったのです。先見の目があったのですね。

印象派という当時“過激”とされたアートを生み出した

のはフランスでしたが、それを受け入れる土壌が

あったのは本国ではなく、遠く離れるアメリカなのでした。



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最近のクラスでは遠方から来られる方が

増えてきたように思います。ニコニコ1年前より

毎回茨城から通われているE様は本当に

熱心な生徒さんで私としてもとても励みに

なるのです。そして前回は長野より新幹線に

乗ってご参加されたY様!音譜また、今月

初参加予定のS様はなんと京都からきて

くださるそうで。。感無量でございます~。キラキラ

これで手抜きできませんね!(笑)

がんばりま~す!ヒマワリ




Art is Life アートのある暮らし

The paintings offered by Caillbotte was

initially rejected by the state. Later it was

partially accepted, and these paintings are now

in the Musee d’ Orsay. The rest of the works

were bought by Dr. Barnes of the US.

Impressionism was born in France, but it took

forever for the people to accept and to

understand these works. America at the time

seemed to be more open to new ideas in art.