Windows環境のRadeon RX9070XTでComfyUIを使う
1.始めに
これまでWindows環境のAMD RADEON RX6750XT 12GBでComfyUIを使うために色々と模索してきました。2024年からComfyUI ZLUDAがROCm5、ROCm6で利用可能となり、PythonのバージョンやComfyUI ZLUDAのアップデートで悩まされたりしながらも比較的実用レベルの速度で使えていました。Stability Matrixからもインストール可能だったComfyUI ZLUDAでしたが、2025年の夏に大規模なアップデートをしたことでほとんどの環境で動作しなくなり、Stability Matrixから削除されてしまいました。GitHubから手動で取得して、古いバージョンのインストールを行うことで辛うじて利用可能ではありましたが、ComfyUI ZLUDAは息をしていない状態になっていました。
夏の終わりに最近のハードウェア高騰の予測記事を目にしたため、9月にAMD Ryzen 9 9950X3DとDDR5-6000MT/s 64GBに変更し、12月初旬にAMD RADEON RX9070XT 16GBに変更しました。ハードウェア環境の更新に伴い、新たにComfyUIを導入しようと調べました。
2025年11月にAMDからWindows用のROCm7.1.1対応のPyTorchを含んだRADEONのグラフィックドライバー25.20.01.17が公開されたことにより、PyTorchを使うGit版のComfyUIがWindowsネイティブで動作するようになりました。また、2026年1月5日にグラフィックドライバー25.20.01.17で動作するComfyUIのポータブル版、デスクトップ版も公開されました。ROCm7.1.1が正式にサポートするハードウェアは、9000シリーズ、7000シリーズです。
・リンク
AMD Software:PyTorch on Windows Edition 7.1.1 Release Note
AMD x ComfyUI: Advancing Professional Quality Generative AI on AI PCs
2.紹介する構築環境
・ハードウェア要件
CPU / AMD Ryzen 9 9950X3D
RAM / DDR5-6000MT/s 64GB (32GB以上必要)
GPU / ASUS TUF-Gaming RX9070XT OC 16GB (AMD RADEON RX9070XT 16GB)
SSD / 2TBx2 (システム領域と別ドライブに構築、モデル用に500GB以上推奨)
・UEFI要件
Above 4GB DecodingをEnable(有効)※必須
Resizable BARをEnable(有効)※必須
・ソフトウェア要件
Windows 11 Pro 25H2
Git for Windows/x64
Python 3.12
AMD RADEON Software:Adrenaline 25.20.01.17 with ROCm7.1.1
AMD HIP SDK 6.4.2
・リンク
Git
Python
AMD Software: PyTorch on Windows Edition 7.1.1 Driver for Windows 11
AMD HIP SDK for Windows
3.インストール手順
(1) Git for Windows/x64をダウンロードし、インストールする。
(2) Python 3.12.10をダウンロードし、インストールする。インストール時に環境変数にPathに登録するをチェックすること。
(3) AMD Software: PyTorch on Windows Edition 7.1.1 Driver for Windows 11 (Ver.25.20.01.17)をインストールする。RADEON Softwareを最新状態にするのチェックを外すこと。
(4) HIP SDK 6.4.2をインストールする。
(5) PyTorch via PIP installationに従い、CMDまたはPowerShellからPyTorchをインストールする。
(6) Install ComfyUIに従い、CMDからインストールを行う。
[1] インストール先のフォルダを作成し、Gitからクローンを作成する。
[2] クローンで作成された子フォルダに移動し pip install -r requirements.txt を実行する。
[3] python main.py を実行し、ComfyUIを起動する。エラーがなければ成功している。
4.modelの管理を簡単にするために
Stability Matrixを同じドライブにインストールし、ComfyUIのパッケージをインストールします。Stability Matrixのインストールフォルダの中の\data\packages\ComfyUI\に移動し、extra_model_paths.yamlをコピーし、3.の手順でインストールしたComfyUIのフォルダに貼り付けます。
5.最後に
AMDの公開文書「Use ROCm on Radeon and Ryzen」を読めば、今回の構築方法が記載されています。またWSLやLinux環境での構築方法も記載されています。ComfyUIのデスクトップ版だとコマンドプロンプトなど気にすることも無くインストールできます。modelの管理が煩雑になるのが億劫で今回の構築方法を紹介しました。AMDユーザーにも選択肢が広がってきたことにうれしさを感じつつも、ハードウェア高騰の原因を考えると素直に喜べない部分もあります。