夜 | 蒼ヰ帳

学校ではちょっと嫌なことがありました。
ここには「冗談で済まさないでよ」、としか書きません。


いろいろあって今日は帰りが遅くなりました。
冬だから暗くなるのが早くて、もうほんとに夜です。
すれ違う人、話し声、足音、みんな不気味で怖い。

そんなことを考えながら歩いていたら
「マジ、ちょー怖い・・・」と本当に怖そうに独り言を言いながら
女の人が僕の横を走っていきました。

なんだか変だと嫌なことを思っていると
後ろから「オイ!」「逃げるんじゃねえ」
とうるさい声でおじさんが怒鳴っていました。
いきなり大声出したりして、たぶん普通の人じゃないと思う。

次は自分が追いかけられるかもしれないと思ったら
すごく怖くなって、殺されるかもしれないとも思って、
本当にヤバい予感で緊張した。
でも走ったら本当にこっちを追いかけてきそうだったから、
怖いけど普通に歩いた。

結局あの後は何も無かったけど、夜は嫌い。
ただ明るいか暗いかの違いなのに、なんで暗いほうが怖いんだろう。