5年前のあの日・・・ | 心に光を呼びます Padme★yuki

心に光を呼びます Padme★yuki

誰の心にも、神様とのホットラインはあります。
いろんなもので隠れてしまってるだけです。
私でよければ、見つけるお手伝いをします。




2011年3月11日。

あの日の朝、
出勤途中で
なぜか
車のガソリン、まだ半分あるのに
ひょいっとスタンドへ入って給油してました。
おかげで、
ガソリン騒動に巻き込まれずに済みました。
感謝!!


シングルマザーだった私は
自動車の部品工場で働いてました。
機械油と鉄くずと火花まみれの毎日。
朝から晩まで、
超合金(笑)を削ってました。

なんでそんな仕事を?

販売しか経験がなかった上に
子供をみてくれる人もいなかったので
土日は休み
夕方帰れる
それだけが条件で仕事を探すしかなかった。
40歳すぎて小学生の子供をもつシングルマザーは
嫌がられます。
将来がない上に、子供の行事で休みがちとなると
どこも雇ってくれません。
「子供を預ける人はいる?」
「いません」
「じゃあ、お引き取りください」
の繰り返し。
預ける人もいなくて
生活をサポートしてくれる人もいないから
なんとかして働かなきゃいけないのに
本当に困ってる人を
救わない世の中なんだな
って、つくづく感じました。

地震が起きて
一番に頭をよぎったのは
子供の事。
小学2年生の息子は
もちろん学童保育に預かってもらってました。

感情の起伏が激しい発達障害の息子が
泣き叫んでやしないかと
心配でしたが
仕事場の許可がないかぎり
勝手に帰るわけにはいきません。

とりあえず待機。
このへんでも、震度5はありました。

ワンセグTVがついてる人の車で
ニュースを見てました。

軽い箱のように流されていく自動車・・・
こんなに、あっけないものなのか?

飛行機まで、あっけなく流されるなんて・・・

小さい画面に
数人で、食い入るように見てました。


やっと
帰宅の指示が出て
急いで息子を迎えに行きました。

学校に着くと
いつもと変わりない風景がそこにありました。

学童保育の学童たちが
校庭で元気に遊んでました。

息子は、
いつものように室内にいました。

地震が起きた瞬間の様子を
学童の先生が教えてくれました。

一番のりで、学童教室に入って来た時に
グラグラ!ときたのだそうです。
学童の先生の中でも
一番、安定感があるしっかりした先生が当番の日でしたが
その先生が
息子の手をしっかり握り
すぐに校庭へ避難したのだそうです。
その先生は
学童の子だろうが
帰宅途中の子だろうが関係なく
「みんなこっち来てー!!!」
と、校庭の真ん中へ集めたそうです。
その先生のおかげで
その場にいた子供たちは
どれだけ心強かったことでしょう。

たくさんの子供たちが
集まってくる中
私の息子の手はしっかり握って離さなかったそうです。

本当にありがたい!!!

その先生が語るには
地震が起きた時は
子供たちはみんな
「うわ~地震すごかったね」
くらいだったのだけど
情報収集のためにつけた
TVのニュースを見てるうちに
どんどん恐怖が増してきたそうです。
ニュースを見ながら泣き出す子もいたそうです。

うちの息子は
ヘラヘラしてましたが。
ありがたい!


翌日
学童へ息子を迎えに行くと
誰かのお母さんが
先生に苦情を言ってました。

「大きな地震があったのに
通常通り塾へ行かせるなんて
おかしいんじゃないですか!?」

「その時間には落ち着いてましたし
○○さん(子供)も、塾へ行くって言ったので」

「子供がそう言ったからって、行かせないでください!」

・・・・・

この人、どっちにしたって
苦情を言うんだろうなぁ・・・
と感じました。
ただ、自分が受けたストレスをぶつけてるだけなんだなぁ・・・

先生がどれほど
子供たちに安心を与えたかなんて
知ろうともしない。
情報収集しながら状況判断をして
子供たちの心もリラックスさせて
いつも通りにしてくれた先生。

先生だって、家族があるのに
帰らずに子供たちをみてくれてたのに。
それが仕事
って言ったらそうだけど
同じことを
その人ならできるだろうか?
自分がパニックになって
子供たちを集めて守ることなんて
できないんじゃないだろうか?


この映画
知ってる?
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あらすじ
第二次世界大戦。
北イタリアに駐留してきたナチス・ドイツによって、
ユダヤ人である母・父・息子の3人は
強制収容所に送られてしまう。
母と引き離され不安がるジョズエ(息子)に対し
父・グイドは嘘をつく。

「これはゲームなんだ。
泣いたり、ママに会いたがったりしたら減点。
いい子にしていれば点数がもらえて、
1000点たまったら勝ち。
勝ったら、本物の戦車に乗っておうちに帰れるんだ」

絶望的な収容所の生活も、
グイドの嘘で楽しいゲームに様変わりし、
ジョズエは希望を失うことなく生き延びることができた。

しかし・・・


映画の中でも
嘘を教えてることを非難する大人も出てきます。
でも、子供の心を
子供のうちは健やかに保つことって
とても大事なんじゃないかと思います。
あとで真実を知ったら
嘘をついていた父を怨むかもしれません。
でも、その本意に気づけば
どれだけ、ありがたい嘘も方便かがわかります。


北野武さんのお母さんのエピソードは
ちょっと違うけど
素晴らしいものです。
売れっ子になってきたタケシさんに
お金をせびりに来るようになった母。
「病院へ行く」
「今までおまえを育てた費用だ」
「水道を修理するから」など理由を言い、
20万円
30万円と
お金を要求する母。
「とんでもねえ親だ!」
と悪態ついてたタケシさんですが
母が亡くなった時
タケシさんのお姉さんが
「お母さんから預かっていた」
と、一通の預金通帳を渡されます。
そこには
要求したお金がそのまま預金され、
1000万円もの預金額になっていたそうです。
時には、母が自分の年金を貯めては
入金していたそうです。

芸人なんて、いつ飽きられるかわからない。
いつ仕事がなくなっても
なんとかなるように
自分が嫌われてまでも
息子の将来を心配していたのでした。

お母さんは
いつもこう言っていたそうです。

子供の貧乏は親の責任。
親の貧乏は子に連鎖する。
それを断ち切るには
教育しかない。


『貧乏』とは、お金だけの問題ではないでしょうね。
心の豊かさ・貧しさの方が、問題かも。
教育といえども
ただ、勉強しろ!ではなく
タケシさんのお母さんは
食費を削ってまでも参考書を買い与えていたそうです。
そんな母親を見て育った
タケシさん兄弟・・・
教育とは、ただの学校の勉強ではなく
お母さんの心を
教わったのでしょうね。



話がなんかズレたかもしれませんが
要するに
子供に恥じない
生きざまを
大人たちは
見せているのか?



自分自身にも
それを問いたいと思います。
忙しくて
叔母まかせにするところもありますが
幼い頃から
約束は絶対に守る母
を、とことん守ってきました。
有言実行を徹底してました。
遊ぶ約束も
叱る約束もです。
信頼こそが絆だと思ってるので。

たとえば
お買い物に行って遊び場にも寄る。
子供が遊ぶ時間を決めて
アラームの音楽が鳴ったら
遊びは終わり。
お約束を守らなかったら帰ります。
と決めておく。
アラームが鳴っても遊びを終えなかったら
どんなに泣いて暴れようが
肩に抱えて撤収し、
買わなければいけないものがあっても
家に帰りました。

でも
ドコソコへ遊びに行くと決めたことも
絶対に約束を守ってきました。

裏切らない
それだけは
絶対に守ってきました。

なので、
小学3年生から
一人でお留守番もできました。
必ず帰ってくるって
信頼があるので。

今では
私が出かけるのを
心待ちにしている息子です(笑)
パソコンが家に一台しかないので
私が出かけないと
パソコンで遊べないんです。
なので、
「夜遅く帰ってきてね~」
「泊ってくればいいのに~」
と、私を追い出します(笑)
でも、SMSでつながって
互いにツッコミ入れたりしてます。

母に二言は無い
それだけは
絶対的な信頼を得ています(笑)
そこだけは
自信があります(笑)
部屋が散らかってるとか
勉強ができないとか
そんなことはどうでもいいんです。
私自身が
人間関係で一番大事にしていること
それが
信頼
ですから。
それがなくては
なにごとも
つながりません。

小学生の時、支援級の先生が目撃したことがありました。
息子がトイレで泣いていたんだそうです。
(いじめられるのは、支援級の子ですから、日常茶飯事)
遠目からそれに気づき
しばらく様子を見ていたら
鏡を見て、よしっ!と気合を入れて
笑いながら教室へ入って行ったんだそうです。
なんてこと!
人に弱いとこ見せないようにしてる
母の背中も君は感じていたのかい!?
そんなとこ、似なくてもいいのに!
と、涙が出ました。

親の背中を見て育つ。

それならば
人として
どう生きるべきか
見せようではありませんか!

見られているのは
お天道様だけじゃ
なかったんだなぁ・・・



2011年の冬の二人↓(どこだったかしら?)