人は扱われたとおりの人間になる
という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
素晴らしい人として扱えば
素晴らしい人となるし、
腫れ物のように扱えば、
腫れ物のようになってしまうというもの。
また、
人は自分が思ったとおりの人間になる
とも言います。
自分が自分らしいとおもっている、
セルフイメージ通りの自分になっているそうです。
そのことがとても良くわかるエピソードを
ネットニュースで見かけたので紹介します。
お笑い芸人のカラテカ矢部さんが、
『大家さんと僕』
というコミックエッセイで、
手塚治虫文化賞短編賞を受賞されたというものです。
矢部さんの贈呈式での受賞スピーチを引用します

僕はいま40歳で、38歳のときに漫画を描き始めました。38歳で漫画家になると言ったら、普通は周囲が全力で止めると思うのですが、僕の場合は、「作品にした方がいいよ」と言って下さった方がいました。
(略)
だから、新しいことに挑戦するのが苦手な僕ですが、描き始めることができました。他にも、デジタルで描いているので、文明の利器に助けられたということもあると思います。
でも一番は、大家さんがいつも、「矢部さんはいいわね、まだまだお若くて何でもできて。これからが楽しみですね」と言って下さっていたのですね。ご飯を食べていても、散歩をしていても、ずっといつも言って下さるので、本当に若いような気がしてきて、本当に何でもできるような気がしてきて……。
これはあまり人には言っていないのですが、僕の中では、38歳だけど18歳だと思うようにしていました。だからいま、20歳(ハタチ)なんです。何を開き直っているんだと思われるかもしれませんが、これは本当に効果があって、10代だと思ったら大概の失敗は許せました。

矢部さん自身は、
「芸人になって長く経ち、次第にすり減り、人生の斜陽を感じていた」そうです。
ですが、大家さんと出会い、
大家さんがいつも、
「矢部さんはいいわね、まだまだお若くて何でもできて。これからが楽しみですね」
と何度も言われているうちに、本当に若くて何でもできるような気がしてきたと言います。
大家さんに、
若く何でもできる人として扱われるうちに、
そして、
僕の中では、38歳だけど18歳だと思うようにしていました。
というように、自分自身を扱うことでも、
セルフイメージが変化していってそのような人になっていったことがわかります。
大切な人を大切な人として、
また素晴らしい人や可能性に満ちたひととして扱っているでしょうか。
また、自分自身をどのように扱っているでしょうか。
いまの自分に対する内なる声に耳を傾けると、
〜がない、〜できない、そんな
否定的な言葉を繰り返しかけてはいないでしょうか。
大家さんが矢部さんにしたように、
また矢部さんが自分自身にしたように、
肯定的な声かけをしたり、
なりたい自分、こうありたい自分として、
自分を扱ってあげたいなと思いました

あなたは、自分自身に、
どんな言葉を掛けてあげたいですか?
よかったら、ぜひ考えてみてください



おやすみなさい。

立ち読み無料公開中になっているお話を読みましたが、大家さんとのエピソードはとてもほっこりしました
