アドラー心理学で有名な、
アルフレッド・アドラーは
「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」
と言ったそうです。
本田健さん著書の、
「ユダヤ人大富豪の教え」
という有名な本がありますが、
以前、そのユダヤ人大富豪の教えに
「ふたたひアメリカへ篇」
というものがあることを、ご存知ですか?
最近、人間関係のことについて考えていて、
この本のことを思い出しました。
以前、お世話になった森嶋裕嗣さんに
紹介していただいて読みましたが、
とても深く心に染みる一冊です。
幸せな人間関係を築く
8つのレッスン
と題して、人間関係の謎を解明していく
ストーリーになっています。
なかでも、
感情の4つのポジションのお話が
とても印象的なのですが、
性格や個性とはまた違っていて、
・ポジティブ自立
・ネガティブ自立
・ポジティブ依存
・ネガティブ依存
のポジションがあり、
この4つのマトリックスから、
人間が取ってしまいがちな行動と
その結果起こる悲劇を明らかにしています。
それぞれのタイプが良い悪い
ということではなく、
わたしたちの中にこれらすべての感情の
タイプを持っており、
相手の態度や話し方によって
知らず知らずのうちに自分の感情が
ダンスのように振り回されている
ということを教えてくれています。
わたしたちは個性や性格があって、
自分はこういう人間だ、と思うこともあるかもしれないけれど、実は相対する人によって、
別人のように振舞ってしまっていることに気がつくことができます。
親子関係、仕事関係いろんな人間関係の
場面にあてはめてみると、納得することがたくさんあり、ハッとすることがありました。
対角線状の遂になるタイプが行き過ぎて
分極化するとお互いにとてもつらい状況
になります。
それを解決するには……?
本の中では、
相手に思いやりを持つか
自分の痛みに直面するかの
2つだと書かれています。
マトリックスの対極にいくのは、
その二人がそれぞれ
同じ痛みを抱えているから、
だと。
相手がどんな痛みをもっているのかを想像し、
同時に自分の痛みを見ることができれば、
一瞬にして力学は変わる。
と。
そして、マトリックスの中心に近づくほど、
心は穏やかで平安なのだそうです。
自分や相手がどのポジションにいるのか
気がついてセンターを意識し行動することで、 人間関係を幸せなものにしていけるんですね。
わたしたちは、子どもの頃、
親の持つ痛みを受け止めるために
反対のポジションを選ぶ、
ということもあるそうです。
愛ですね。
それをずっと続けなくてもいいんです。
登場人物を通して、
それぞれのポジションの人たちの
痛みを自分の経験と照らし合わせて
とても共感でき自分の痛みも癒されていく
涙する一冊でもありました。
最近、思い出し気づいたときには、
すでに関係性が分極化しきってしまっていて
センターに戻るには難しい状況でしたが、
それぞれに痛みがあるんだなぁとおもいます。
また、久しぶりに読みたくなりました。
おススメです(*´-`)