好きな人が出来た。


彼は毎日、甘い言葉を与えてくれる。


その言葉は虫歯になりそうな程に甘い。


でも、その言葉の中に愛はナイ。


彼は、ただ寂しさを埋めたいだけ…


与えられたアタシは、どんどん好きになっていく。


なのに、与えてる彼は寂しさが大きくなってくだけみたい。


どんなに追い掛けても追い付けないからアタシは夜毎、泣きながら彼を想う。


想っても伝えても受け取られない気持ちは何処へ消えていくんだろう?


どうしたら彼の寂しさを埋める事は出来るんだろう?


自分の感情ばっかり、ぶつける自分が嫌になってく…


無力な自分も嫌になる…


そんな思いを人はキレイ事だと言う。



だけどキレイ事並べてなきゃ生きていけない時だってある。



バカみたい。


下らない。



消えてしまえ、こんな想い。



そう思うのに消せない彼への想い。




きっと今夜も彼はアタシに甘い言葉を与えてくれるだろう。


埋まりもしない自分の寂しさの為に…