『50歳からのお楽しみ生活』中山 庸子 海竜社 読了日:2019.12.4

 時々、ふと、読みたくなる中山庸子さんのエッセイ。その時何となく自分にとって必要なテーマについて書かれた本が、ポンと目の前に現れ、つい手に取って読む事が多い。

 この本も図書館を見て歩いていた時に、パッと目に入って来て読み始めた本。

 50歳からは人目を気にせず自分のために、ゆる~い幸せを日々の中で楽しみ、味わうコツをこんなのもあるよ、こんな風にしてみたら楽しいんじゃないという感じに、押しつけがましくなく綴っているのが、読みやすい。

 自身に重ねると、50代を迎えてからの方が、自己中心的と言うのではなく、それまでは、人によく思われたいとかこれを言ったら、こんな事をしたらなんて言われるかを気にして、言いたい事も言えず、したい事をするにもと躊躇する事もあったけれど、50代に入ってからは、自分が心地好く暮らし、生きる、自分の機嫌は自分で取る事に考え方が変化して来た。

 そんな時に、図書館で目に飛び込んできたこの本は、読むと益々、50代からの時間が自由に楽しみになって来る一冊。

文:麻美 雪