こんばんわ⛄

雪 怜春です。

 

 

今日はヒプノセラピーの第二弾。

年齢退行のセッションの話です。

(今回も…セラピストは守秘義務があります。クライアントさんに了承をとって書いております)

 

 

クライアントさんは…20代後半の女性(涼子さん・仮名)

 

事前面談で

『母親との折り合いが悪い。

無視されるどころか…たぶん、母は私に消えてほしいとさえ思っている。毒親なんです』

とお話されました。

 

 

お母様は…仕事で忙しく(いわゆるキャリアウーマン)

顔を合わせて、ゆっくり話す時間もなく、私に興味がなく無視すると…。

 

 

事前面談を経て、年齢退行のセッションをする事になりました。

 

 

この想いの原因となっている記憶へ年齢をさかのぼっていくと…

涼子さんが3歳頃、家の前の道路で遊んでいる記憶が出てきました。

ボール遊びをしている場面でした。

 

 

その時、涼子さんが背中を向けて見えてない方向から車が来ています。

涼子さんはボールに夢中で車に気づいていません。

 

 

涼子さんが車に牽かれる!と思ったお母さんは…

とっさに涼子さんの背中を押し、道の端に突き飛ばしました。

 

 

 

年齢退行では…

この記憶をもう一度、現場検証するように確かめていきます。

 

 

3歳の涼子さん側からこの事を観ると…

何が起こったかわからず

母親にいきなり背中を押され、道端に突き飛ばされ、流血します。

この時…『お母さんに暴力を振るわれた。私の事が嫌いだからだ。

      いなくなってほしいんだ』

と解釈してしまいました。

そしてそのままの解釈で20代まで成長してきました。

 

 

一方、お母さん側からこの事を観ると…

娘が車に牽かれそう。危ないから助けないと!と思い、とっさに背中を突き飛ばした。

『娘が助かって良かった』という思いでした。

 

 

 

…お母さんからすると娘が遊んでいる今日1日の出来事でした。

そしてその後、この事を話し合うような機会はありませんでした。

 

 

この出来事があってから涼子さんは…

お母さんに嫌われている。私はいなくなった方がいいんだ

という思いを持つようになります。

 

 

 

潜在意識はだいたい0歳~3歳までにその子の性格や感情、物事の受け取り方、解釈の土台ができると言われています。

 

3歳くらいまでの幼い子供は…

まだ大脳新皮質という理屈や論理的思考をする脳ができあがっていません。

 

なので…どういう理由からお母さんが背中を押したのか?理解できず、子供心に嫌われているから、という思い込みをしました。

 

 

セッションによって、この時の出来事を再体験し

誤解が解け、本質が見えた涼子さんは号泣していらっしゃいました。

 

『私は母に嫌われて、いらない子だからあんな事をされたと思っていました。本当は母は私を守ろうとしたんですね。母親に感謝しないと』

 

 

この日、家に帰ってから、お母さんにこの想い出を話したそうです。

すると…お母さんは覚えていなかったそうです。

でもこの日以来、涼子さんの中のわだかまりが溶け

お母さんとの仲は良くなりました。

 

 

一つの物事でも…2人以上の人間がいた時、感じ方・解釈は人それぞれです。

 

 

 

…皆さんもこんな事が日常でもありませんか?

あの人・父親・母親・兄弟に言われた事を思い出すと

今でも許せない。今でも涙が出る。今でも怒りが出る。

 

意外と相手は言ったこと、やったことを覚えてもいない、、、

 

でもその事に“今でも反応している自分”がいるのです。

 

 

誤解が溶けると、自己重要感や自己肯定感もよみがえってきます。

(可愛がられて育ってきた…と今、大人の自分が思っていても

潜在意識下で満たされてない想いが残っている場合、自己重要感が低かったり、自己肯定が難しかったりします。)

 

 

本来、この世は“楽しいモノ”です。

そう感じられない自分がいたり、生き辛さを感じているのなら…

ヒプノセラピーも選択肢の一つに入れてみませんか?

 

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