児童養護施設で里親認定講習へ行った時、施設長さんとお話しました。
「高校を卒業して、この施設からも卒業して都会で働いていたけど、何かのきっかけで挫折して こっそりこの街に帰ってきていた子がいたんですよ。」
「でも帰る実家もない。どこにも行く所がなくて、友達の家を転々としていたらしく。
そのことを風の噂で聞いて、やっと見つけて一緒に居酒屋で話を聞いたんですよ。」
彼は施設長さんに、
「先生、俺もう1回ガンバってくるわ!」
と言って、また帰って行ったそうです。フェリー代を借りて。
今でも元気に働いているそうです。
施設長さんは、
「僕は、またあいつが帰って来たら話を聞いてやって、またフェリー代を貸そうと思ってるんですわ(笑)」
児童養護施設は とても環境が整っているし、ご飯も美味しいし、子どもたちの命はしっかりと保障されている。
この「大きなお家」を出て、いつか子どもたちは1人で生きて行かないといけない。
色んな葛藤や挫折があるだろう。
人と比べることもあるだろう。
自分の背負ってきた運命を呪うことだってきっとある。
そんな時、きっと休みたくなる。
疲れた羽を休める場所。
今回の実習で、「受け止める」ってすごく根性を試されることなんだな、苦しいなと思いました。
でも受け止めることで 子どもは私を信頼してくれ、自分自身のことも認められるんだなぁと今さら実感。
「今さら実感」、って言うのは、今までも子どもの世界で生きていたから ずっと前から知ってたことなんだけど、「これってこのことか!」と改めて知ったということ。
奥が深いです。
受け止めてもらった子どもたちは、自信がつくし 自分が好きになるから、困難に会ってもきっと乗り越えて行ける。
そして自分を大事に出来る人は、他人も大事に出来る。
サラッと書いてるけど、とてつもなく難しいことです。
私たちは里親になったら、そんな心のベースを育てて行かないといけないんだなぁ。
改めて責任の重さを感じました。
大きなお家を出て行く子ども。
里親宅を出て行く子ども。
自立して いつか離れて行くのだろうけど、疲れた時、戻ってきてくれたら嬉しいなと思いました。
美味しいご飯を食べて ぐっすり眠ったら、また元気になればいい。
2日間実習を経験して、家に帰るとなぜか悲しくなりました。
本当はまた明日も行きたい。
また色々感じたら ここに記録したいと思います。
