楽しい留学生活を送るため、良い友達は必要不可欠。
アメリカに来たらさぞやたくさんのアメリカ人の友達ができると思っているそこのあなた!大学院留学、さらに留学生の多い学校だと、事情は少し変わってくる。
大学留学をすると、一般的には寮に入って生活を送ることになる。アメリカ人と同じ部屋に割り当てられれば毎日会話をせざるを得ないし、世代も均一なのでアメリカ人の友達をたくさん作ることができるだろう。しかし、アメリカの大学院、とりわけMBA取得を目指すネイティブの年齢は、本当に様々。20代後半~上は60代までと幅広い。さらに彼らは仕事後に学校に来ているため、私生活も忙しく、さらに家庭を持っていると簡単には友達になりにくいのだ。ラテン系のノリでぐいぐいと押していけば良いのだろうが、こちらも少しシャイである。さらに、これはNew England地方に限ったことなのかもしれないが、だいたいのアメリカ人が実にシャイであると感じる。人当たりは良いのだが、友達への一歩がなかなか難しい。
そんなわけで、まともに友達と呼べるアメリカ人がいないまま、2ヶ月が過ぎていた。国際人になる身としてはアメリカ人とだけ遊びたい!!という思いはないが、やはり現地の友達も欲しくなる。そこで、インターネット。
日本でも時折耳にするが、昨今Language Exchangeなるものがあり、マッチングをするサイトも多い。言語交換なので、私は日本語のネイティブとして、日本語を学びたいアメリカ人を探すというわけ。とはいえ私の住む田舎町は完全なる白人社会で、TOYOTAって日本の会社?なんて言う人も多いので、日本語を学びたい人なぞいるのだろうか…と不安を感じながら、パートナーを探してみた。すると、1人だけいるではないか、日本語を学んでいるアメリカ人が!!自己紹介の文章も良いかんじ。でも写真はない。
男性だったので、サイトを通じてメールを送り、まずはFacebookで友達になってくれるようにお願い。写真を見て、友達も多そうだし家族とも仲良しなようだったので、一安心。暫くメッセージ交換をしたあと、昼間のカフェで会うことにした。ここはアメリカ、よくよく気をつけなければ。
当日、初めてダウンタウンまで車で乗り付けた。アメリカは道路が広いので、基本的には路面駐車。立体駐車場なんてものはよほどの都会でないと見ない。駐車後、近くのマシンで停めたい時間分のチケットを購入し、ダッシュボードに乗せておくというシステムだった。これをやらないと通報されて、市役所で何千円かの罰金を払うことになる。ちなみにその日は土曜だったが、駐車料金は2時間$1.5(約150円)だった。力が抜けるほど安い…。やっぱり東京の駐車料金はすごいぞ。
可愛らしい個人経営のカフェに入ると、写真で見た彼が待っていてくれた。私と同年代の彼は、技術者として仕事をしており、仕事の関係で日本のことを学び始めたらしい。とはいえまだビギナーとのことで、自己紹介と単語程度しか話せないが、日本のことを大好きだと言ってもらえてとても嬉しかった。日本への長期旅行も経験していて、良い思い出をたくさん話してくれた。カフェ→町歩き→カフェと結局5時間くらい話していたわけだが、刺激になる話があったので、書き留めておきたい。
・New England地方の人はしゃべるのが早い
仕事上色んな州の人と話すそうなのだが、西や南の人は話すスピードが東海岸と違うため、彼の同僚はよくイライラしているらしい。君は厳しい環境で練習しているんだよ、と言ってもらえて励みになった。ここで聞き取れれば怖いものなしということだ!
・アメリカでは新卒採用でも、事前に配属部署が決まっている
日本を旅行しているときに、日本では採用されてからどこに飛ばされるかわからない、という話を聞いたらしく、大変ショックを受けていた。アメリカでは考えられないことのようで、日本は人の上に会社があり、アメリカは人がいるから会社があるという考え方なのだなと感じた。採用時に職種が決まっているのは理にかなっている。日本では職種もわからぬまま長々と志望動機を書かせるが、全く理不尽だなと、就活時代を思い出して少々腹が立った(笑)。企業によってはできないのかもしれないが、日本でもこの慣習を変えられれば、"学生と企業のミスマッチ"といった状況も避けられるのではないかと思う。
・日本人は英語ができないけど、優しい
旅行中に日本人に会ったが、だいたいの人の英語はnot goodだったらしく、小さい頃からやってないの?と聞かれた。…・やってるよ、みんな12歳から…。Speakingについては多少英語ができる人でも一番苦手としているのではないだろうか。文法を徹底的にたたきこむ教育に反対はしないが、今後会話にも力が入ると良いなと思う。そもそも先生が会話に自信がないのかもしれないが。
しかし、そんな日本人でも、カタコトの英語でかなり優しいらしい。誕生日だと行ったらビールを奢ってくれたとか、路上で話しかけてきた人がその日の宿代を払ってくれたとか、その日に知り合って家に招き入れて夕食をふるまってくれた、等々。やるじゃないか日本人!!と嬉しくなった。帰国したら、私も旅行者にもっともっと優しくしよう。
・日本人は電車でお行儀が良い
到着後すぐに成田から電車に乗ったのだが、まだアメリカにいる気分でものすごい座り方(再現してくれたが、それはそれは偉そうな王様のような座り方:ちなみにアメリカでは普通の座り方)をしていたところ、乗り合わせた女性が驚いた表情を浮かべ、車両を変えたらしい(笑)。「もう日本にいるんだった!!」と、あわてて姿勢を正したらしい。
ちなみにこちらの生徒は授業中でも、日本人からするとすごい態度をとっているなと思う。横の椅子に足を乗せてふんぞり返ったり、ドーナッツを食べていたり、堂々とスマホやタブレットをいじっていたり。日本から来た教授が授業中にやられたら、さぞショックであろう。私はもう慣れた(つもり)。
友達と呼んで良いかと聞いたら、もちろんだよ!と言ってくれた。同世代のアメリカ人の友達がようやくできた。今度お互いの友達も交えながらまた遊ぼうということになったので、楽しみだ。





