ずいぶん大胆なタイトルをつけました。
第一回、第二回と代表をやってきて、
チームや案を見た経験と、
自分のプランニングの経験から、
僕の思う『applimに勝つために必要なこと』を書いてみることにしました。
メンバー集め、プランニングに役立ててもらえるとうれしいです。

【コンテンツ】
◆チーム篇
・時間をかける
・コミットしてくれる人を探す
・異質なメンバーを募る
・意思決定者(リーダー)を明確にする
・メンターを使い倒す
◆プランニング篇
・とにかく声を聞く
・お題を読み解く
・「自分ならやるか」を常に問いかけ続ける
・細かいことに捉われない
・説明的にならない


◆チーム篇
ここでは、どんな観点でメンバーを集めたらいいか、どういうスタンスで企画を練ったらいいかということを中心に5つのポイントを書いていきます。

・時間をかける
applimはあまり実力で決まるコンテストではありません。
これまでの優勝者も、ビジコンに出たことがあったり、こういうことの経験がある人ではありませんでした。
(第二回優勝者は第一回の出場者ですが)
というのも、この領域は先端の分野なので、まだ「こうやったら成功する」という方程式がほぼありません。
プロのプランナーも、正直あまりわかっていないと思います。
となると、これまでの経験はあまり関係ありません。
よくも悪くも下克上の世界です。
となると、どれだけ真剣に考えたか、言い換えるとどれだけ時間をかけて考えたか
ということがダイレクトに案の質につながってきます。
どれだけ時間をかけて真剣に考えるか、これが一番大きなキーになります。

・コミットしてくれる人を探す
これは前のポイントともつながりますが、時間を作ってくれる人を探すことが重要です。
メンバーを集めるときに「できるだけ優秀な人を」と考えてしまう部分はありますが、
そこよりもどれだけ時間を作ってくれるかのほうがきっと重要だと思います。
その観点で行くと、1年生とかアツいんじゃないかと思います。
あとは就活終わった4年生とか。

・異質なメンバーを募る
いいアイデアを出すためには多様性が必要です。
自分と似たような人を集めると、グループワークは割にさくさく進むしストレスも少ないのですが、
成果物はなんだかフツーのものが出てきます。
勝てる気がしないですよね、それじゃ。
「コンサル内定者で集まる」とかけっこう最低だと思います。
(コンサルの人が嫌いなわけではないですよ!念のため)
課題から見ても、自分の特性から見ても、
「こいつ入れたらどうなるかわからん」っていう人を入れてみると不思議な化学反応が起こっていい案が出ると思います。

・意思決定者(リーダー)を明確にする
これは前のポイントと反することです。
議論を収束させることも必要です。
Aにするか、Bにするか、ということで平行線になったときに「もうこっちにする!」と言い切るリーダーを明確にしておくと、議論を少し早く切り上げることができます。
しかもこういう議論をしているときって、意外にどっちに進んでも後悔はしません。
意思決定者を明確にして話を進める。これも重要。

・メンターを使い倒す
applimにはメンターというお兄さんお姉さんがつきます。
(今回つくかはわかりませんが…)
メンターさんは基本的にものすごく優秀です。
僕はほとんどのメンターさんと話したと思いますが、ホントにハンパないです。
すごく忙しいことを承知の上で、できるだけ案を見てもらったほうが言いと思います。
きっとすばらしいアドバイスをくれると思います。
また、そんな損得抜きにしていろいろお話を聞かせてもらうといいです。
刺激的なはずですよ。

◆プランニング篇
ここから先は実際に企画をするときに考えるとよいであろうポイントを挙げます。
正直僕もできていない部分があります。
ただ、これを常に意識していればきっといい案は出ます。

・とにかく声を聞く
ターゲットの人の声をよく、よく、聞いてください。
その人たちの行動が手に取るようにわかるぐらい声を聞いてください。観察してください。
いろいろ聞いているうちに、たぶんもっとターゲットを絞る必要があると感じるはずです。
たとえば、ジョージアの課題なら「20代前半のさまざまな職種の男性」とありますが、
20代前半の、こんな職種の、普段こういう行動をしていて、こういうことにカネを使っていて、
こういうことが趣味で、働いているときはこんなことを感じていて…
みたいなことをどんどん想像できるようになって、はじめて企画を練ることができます。
とにかくたくさん聞いてください。勝負はそこからです。

・お題を読み解く
お題を出してくれた人は何を求めてこのお題を出したのか、たくさん考えてください。
一つ前のポイントが「ターゲットの考えを読み解く」ということであれば、
このポイントは「クライアントの考えを読み解く」ということです。
たとえば、マジョリカ マジョルカを売ってほしい資生堂さんは、なぜマジョリカ マジョルカを売ってほしいのでしょうか。
どんな風に売ってほしいのでしょうか。
どんな風には売ってほしくないのでしょうか。
たくさん考えると、きっとお題を出してくれた人に「響く企画」を出せると思います。

・「自分ならやるか」を常に問いかけ続ける
ターゲットの目線になった前提で、自分たちの考えた企画を「自分ならやるか」ということを常に問い続けてください。
あなたがやらないアプリは、誰もやりません。
「あの人ならやるかも」は通じません。
「これなら絶対やる。そんでもってこれ買うわ」と自信を持っていえる企画が出せたとしたら、
きっとそれはすばらしい企画です。

・細かいことに捉われない
課題文の細かいことに捉われるのはやめましょう。
たとえば、「アプリってどこまでがアプリなの?」なんてことを考えるのはやめましょう。
クライアントの気持ちになって、なぜこのお題を出して、
どういう気持ちで「アプリ及びソーシャルメディアマーケティングの検討」と書いたのかを想像すれば、
何がアプリで何がアプリでないかなんてそうそう大事なことではないことだとわかるはずです。
細かい文言に捉われず、人を動かし、商品を買ってもらえる、おもしろい企画を出せれば、たぶんそれでいいんだと思います。

・説明的にならない
「こうで、こうで、こうで、こうだから、こうやってイメージが上がって、買ってもらえるはずです」
と説明できることは大事です。
でも、本当に効く企画って、きっと説明しなくても「なんかいいかも」と思います。
なんとなく腑に落ちないことをロジックでカバーしようとしても、あまり意味はありません。
自分の中で「おもしろい!」と思える企画を、「いまいいと思ったでしょ?なんでか当ててあげますよ」くらいの気持ちでロジックを入れると、きっといい企画書になるはずです。



ながながと書いてしまいました。
ちなみに、僕がこれを全部できているかというとそんなことはありません。
目下修行中です。
でも、これをできる機会はきっとすでにあると思います。
これまでビジコン出たことないからとか、自分はまだ未熟だからとかそんなのはどうでもいいので、
成長したいとか、アツくなりたいとか、なんか変わりたいとか、そんな人はぜひ出てみてください。
きっと少なからず人生観が変わると思いますよ。


それでは。