結婚してからもうすぐ10年。

この10年間、全く読書していない。



『わたしを離さないで』

 

 

ドラマを見てから原作を読みたいなと思ったけど、結局買ってもいなくて…

ノーベル賞を受賞したときも読もう!と思ったけど、読んでない…



ドラマしか観てないけど、

主人公の恭子(綾瀬はるかさん  原作ではキャシー)が、

『氷点』の主人公・陽子と被る。

 

 


彼女たちは頭の良い女性で、恵まれない環境にあっても道を外れることなく、自分をしっかりもっていて、人を憎むことなく受け入れ、勤勉に丁寧に毎日を生きる…


私にはできないの。

私はどうしようもない人間だから。

すぐに投げ出すし、すぐに憎む。

もし1年後に自分が死ぬとわかっていたら、好きなことしかせずに適当に生きると思う。

そんな自分がダメだってわかっていても、変われないの。



2年前に子供の自閉症スペクトラムがわかって、自分の発達グレーも確信して。

でも、努力できないのは発達障害のせいじゃなくて、私の人間性だと思うの。

逆境の中でも正しく生きる彼女たちは眩しくて、自分はドス黒い。

人に良くしてもらった恩も返せない私。


私は、そんな自分を受け入れたらいいのかな。

自分を受け入れられないから高望みするし絶望するのか。

受け入れたら、身の丈にあった希望をもって正しく生きていけるのか…

私は、キャシーでも陽子でもないわけで、私にできること、身の丈に合った努力をすれば、ドス黒くなくなるのか。

どうして私は努力できないんだろう、綺麗に生きれないんだろう。


子供のために生きるとか頑張るとか、子供に生きる理由を求めても依存してしまいそうだし、

結局、独立した個人同士であって、

でも、私のフォローの度合いで子供の将来がかわるような気もするし…


自分を受け入れて、他人を受け入れて、今の環境を受け入れて…

『置かれた場所で咲きなさい』

だっけ?

この方もカトリックなのか。


私の息子がカトリックの洗礼を受けているのは、何かの縁なのかな?

運命とか生まれた意味とか信じないけど、

落ち込みながら、止まりながら、自分と現実を受け入れていくことが、私の一生の課題なのか…

死ぬまでもがく気がするけど…


本だけに集中する時間って精神的に大事だったと、

改めて思うな。