--なるほど。



NIKIIE:で、そのときの心境が過去の自分とすごく重なって。保育園時代まで遡るんですけど、私は先生と上手くいってなかったんです。だから授業中にトイレに隠れたり、給食室に隠れたり、園長先生の机の下に隠れたりしていて。そういうことをしていたから友達も出来なかったし、疎外感が凄くて。みんなは先生のことを優しいと思っているんだけど、私は他の子と違う態度を取られるからそんな風に思えなかったし、すごく孤独だったんですよ。それで、休み時間にちょっと高台になっているところでボーっと太陽を見てたら、寄ってきた子が「あんなに太陽眩しいのになんで見れるの?」って言い放ってどっか行っちゃって。ということは「みんな見れないんだな」って感じて「私はきっとあの星の人で、いつかあそこから迎えが来る。私はきっと魔女で、だから他の子と違うんだな」って。その“魔女”が自分にとってすごく肯定できる言葉だったので、自分の居場所みたいなものを見つけた気になれて。私と同じ“魔女”はあそこにいるんだって。それはすごく辛い記憶だったので抹消したかったんですけど、実は忘れちゃいけないことなんじゃないかと。だから上京を決断したときに『魔女』って曲にその想いを収めたんです。







TITLE:NIKIIE アルバム『*(NOTES)』 インタビュー/音楽情報サイト:hotexpress

DATE:2015/08/31 16:56

URL:http://www.hotexpress.co.jp/interview/110706_nikiie/page3.html



―NIKIIEさん自身、それまでそういう経験があったわけですか?



NIKIIE:私は真ん中っ子で、姉の立場のときもあれば、妹のときもあるんですけど、例えば学校にいても、なぜかわからないけど、そういう役割分担になることってあるじゃないですか? そうやって、気づかないうちに演じていることってよくあるから、自分の夢にしても、実は何かに影響されて思い込んでるだけかもしれない。私は音楽に強い衝撃を受けて、「これだ!」って思えたけど、私の周りの同世代の子は、「自分が何をやりたいかわからない」って迷ってる子がすごく多いんですね。そういう中で、「自分とは何なのか?」っていう問いかけになったらいいなって。



―さっきの兄弟の話ってすごくよくわかって、僕次男なので、引っ張る側というよりは、ついていく側のメンタリティーなんですよね。真ん中だと、どっちにも行けていいなって思ったりもしますけど。



NIKIIE:行けるけど、八方美人なんですよ。合わせられない子って、末っ子に多いイメージですけど、ちゃんと自分があるというか、できないことはできないって言えるじゃないですか? 私は気づいたら無理してでもやってしまっていることが多いので、そうなっているときの自分は嫌なんです。







TITLE:1人だからこそ大切な人を思い出せる NIKIIEインタビュー - 音楽インタビュー : CINRA.NET

DATE:2015/08/31 16:47

URL:https://www.cinra.net/interview/2013/01/25/000000.php?page=4