Q, 『ぶどうのなみだ』の舞台は北海道・空知のワイナリーで、自然の恵みやその土地を守り続けてきた人たちの想いが詰まった食材は、まさに私たちへのギフトなんだと感じさせてくれる映画でした。安藤さん演じるエリカが町の人たちに料理を振る舞うシーンが特に印象的でしたが、食べることが好きな安藤さんにとってはたまらない撮影だったのでは?



映画に出てくる料理は実際に北海道の食材を使っていて、どれも本当においしいんですよ。でも、撮影中はそんなにガツガツ食べられないじゃないですか。だから、カットがかかった瞬間に、みんなパパッとつまみ食いしていましたね。撮影が野外だったので風が吹いて料理に土ぼこりがかかっちゃうんですけど、もったいないから食べちゃう、みたいな(笑)。エリカも、私とおんなじで食いしん坊なんです。できたてのとうもろこしの皮を剥くシーンがあるんですが、彼女は滋味溢れる食べものを心からうれしそうに食べるんですよ。エリカは気が強いしおおざっぱな人間でもあるけれど、根底には優しさや繊細さもあって。自然からたくさんのギフトを受け取って出会った人を大きく包んでいく、そんな大地のような愛情のある人だと思います。TITLE:vol.27 安藤裕子さん | ドキドキ ギフト | インタビュー | パルコDATE:2015/08/23 15:10URL:http://parco.jp/gift/interview/27/