図書館で借りた本です。
山本甲士さんの「名犬マジック2」。
突然ひょっこりと現れて、人と人を繋いでいく。
そして役目を果たすとどこかへ消えていく犬マジック。
今私の元にマジックが現れたら、どんなことに繋がれるのかな、などと考えちゃいました。
似鳥鶏さんの「育休刑事」。
主人公秋月は育休を取って生後3ヶ月の蓮くんを育ててる。
育休中だから出社はないはずが、蓮くんと事件に巻き込まれていきます。
1.2才の子育て中のパパママ、私のように孫を持つ人たちにおすすめ。
「そうそうそれっ!」と、思わず声を出しちゃう小説です。
リアル育児とシリアスな事件、すごいミステリーです。
影山匙さんの「泥棒だって謎を解く」。
久しぶりに会った同級生4人。2人は刑事で2人は泥棒になってました。
タイトルとシチュエーションからコメディかと思ったんですが、なかなか厳しい内容でした。
若竹七海さん。
「みんなのふこう」は、次々とあり得ない不幸な出来事に襲われるココロちゃん。
彼女を見守る女子高生ぺんぺん草ちゃんがココロちあの不幸をラジオに投書することから始まるストーリー。
テンポ良い展開に一気読みでした。
その若竹七海さんの「殺人鬼がもう一人」。
寂れた架空の都下の町辛夷ヶ丘で起きる事件の数々。
住民も警察も全て悪人ばかりの毒たっぷりの小説です。
でも、読んでて辛くない、後味もいい感じ。
体裁やプライド、世間体があるから、人間ってなかなか完全な悪人にはなれないけど、作者がインタビューでこの小説に関して、「半径5mくらいの中がハッピーならそれでいいや、みたいな感じ」と。その外の人たちのことなんて構わない。
それは人間の本音だと思います。
見える範囲が心地よければ、他はどうでもいいっていうか、その半径の外で起きてることって人には他人事なんですよね。
この小説のように警察も悪人ばかりだとちょっと困りますが…