大好きお料理盛りだくさん小説。
食べること以外の小説。
「涼子点景1964」と「骨を弔う」は、普段私が読んでる小説とは違い、いろんな意味で衝撃的でした。
宇佐美まことさんの「骨を弔う」。
小学生の時、幼馴染5人で山中に埋めた骨格標本。
数十年後、5人の中の豊が「あれは本当に標本だったのか?」と疑問に思い、幼馴染に会いに行く。
幼馴染がたどってきた人生が辛すぎる。
私的にはDVで苦しんできた一人にこころを締め付けられ、読んでて震えました。
東日本大震災で被災した一人にも、私は体験してないことなだけに、その苦しみの大きさが耐えきれないほど深くて。
読み進みながら「この小説はどこに行きたいのだろう。
離陸した飛行機は着陸できないんじゃないか。
そんな気持ちで、読み終われるのか、と。
びっくりする着陸をします。
こんな小説もあるんだなぁ、と驚きました。