もう、この「アンネ」というネーミングが嫌いでした。
当時のナプキンはこれ一手というくらいで、男子でも知っていて、体育休む女の子見ると「あ、あれはアンネちゃんだ」と、茶化して。
「ニーナ」が出た時は嬉しかったんです。
アンネちゃんからの解放…みたいな気分。
でも、アンネもニーナも今のナプキンみたいな吸収力はありませんでした。
層になってる脱脂綿をぐるっと包んだようなもの。端はタバコで言えば「両切り」状態。
長時間付けてると血がナプキン通り越して下着が汚れちゃう。
だから夜はナプキンの重ね付けしてました。
私は量が多かったから、3枚を違い違いに重ねてた。
それでも2日目3日目だと溢れちゃって、下着もパジャマもシーツまでも汚したこと多かった。
その後、アンネかニーナか、他のナプキンかは覚えてないですが、脱脂綿の一番下ビニールが加えられ、それでかなり下着を汚さなくて済むようになりました。
その後改良はされてきたけど、一番驚いたのは「ウィスパー」。
当時私はコンビニの店長をしていて、ウィスパーが半強制的に入荷したんですが、それは当時の常識では考えられないほど高価で、私は買わなかったんです。
このタイプで300円くらいだったはず(30年以上前でナプキンに300円は高かった)。
すると大学生のバイトの女の子が「店長!ウィスパー買いました⁉︎」と。
「買ってないわー、高いもん」
「高いですよね、でもすごいんです!見て!」
前もって買っていたウィスパーを取り出して、パリッと包装開けて見せてくれました。
衝撃的でした。
薄いナプキン、その表面はエンボス加工でいかにもさらっとしてます感たっぷり。
実際一つ彼女から貰って使って「こんなナプキンがあるのか!」と超感激。
「漏れない」というのがどれだけストレス軽減してくれるのかを知った日でした。
出血が多かった私はタンポンしてもダラダラ流れちゃうので、タンポン+ナプキンなんていう納得いかない状態だったから、これはほんと嬉しかったです。
でも、お高いのがね…
と思っていたら、追随するメーカーがたくさん出てきて、安価で安心なナプキン買えるようになりました。
って、もう必要なくなって10年以上だけどー