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万国菓子舗お気に召すまま 8 
雪の名前と甘いレモンコンポート

溝口智子   マイナビ出版ファン文庫

注文されたお菓子は世界各国はもちろん、本で読んだお菓子、夢に出てきたお菓子、どんなリクエストもすべて作る博多の和洋菓子店「お気に召すまま」。
さぼり癖はあるけどお菓子を作ることが何にも代えがたい喜びの店主荘介、荘介の恋人で「お気に召すまま」のすべてを守る久美。

事業に失敗した八郎、子供の名付けで大揉めする若夫婦、突然アルバイトを申し出てきたさくら…
心のわだかまりを荘介のお菓子がじわーっと溶かしていきます。

誰もに次の一歩を踏み出させてくれる荘介のお菓子。
私もいつかリクエストしたいな。





本は図書館派の私ですが、万国菓子舗は6巻から書店で買ってます。
本書のシリーズが大好きなのはもちろんですが、最初は「図書館に行けなくなった時のお守り」のつもりでした。
それは私が病気して図書館に行けなくなったら…と思ってでした。入院するようなことがあったら持って行こうと温存していたんです。
まさかコロナで図書館が閉まってしまうなんて想像もしてなかった。
そんな形でだけど、今回何度もこのシリーズを読み返して私の本好きな部分を満足させてもらいました。