ブータンブログ3 指導者の憂鬱 | -Artの片鱗-

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アーティスト、美術指導者です。

ブータンライフをFBにあげてましたが、長文はブログで書いた方が良いとご指摘もあり、FB連動できるのでブログにしました。

 

ティンプーを一望できる場所にある高さ50mの大仏クェンセル・ボダン(皆はブッダポイントと呼んでいる)に、高僧がいらしていて(25年に一度の機会)およそ3カ月程度ずっとお経を読み続けるという期間であったため、凄い数の参拝者が来ています。市外からおよそ3時間かけて歩いてくる人が多くいます。

 

お昼時にふるまわれる昼食(カレーです)を食べられました。中国で布教されているブータンの高僧と席が一緒になることができて話ができました。外で布教されている方は、色々やり手な方が多く。ビジネス的な才能にも長けていそうです。

 

その大仏の中でも修復センターの面々が、様々な修復をしています。僕のレッスンを受けている、修復センターのリーダーのソナム君(ソナムが二人いるのでこちらをAとします)は修復の現場では立場が変わって先生です。彼が色々と指示出しをして修復をしているのですが、ブータン東部から研修を含めて、新しい僧侶が来て、彼らにも教えながら、仕事をしなければならないという状態でてんてこ舞いになっていました。

 

そのため僕の授業を6時間中2時間しか受けられなかったりするので、夜にエクストラレッスンをしてくれと頼まれました。授業料高いよ~と脅したら、ビールをひと箱持ってきて、これで手を打ってというので、まぁ仕方ないねと、個人レッスンをしてあげています。(1日8時間くらい指導してるゾ!)ただ、二人きりで色々話すと、今のブータンの実情を聞くことができるので、とても面白いです。

 

彼は13年前から修復を学び始めています。とても真面目だけど冗談ばかり言っていて、人を和ます能力に長けています。東部の若い僧侶は少々怠け者だそうで、教えるのが大変みたいです。また、上の僧侶の方々も前にも書いた通り、修復は修繕的な簡単なものだと思っていて、すぐできるでしょと思っているようです。修復見習いに来て短期間でわかった気になって、自分の土地に戻った時に、アレンジされるのが一番困ると言っていました。教えた側が適当に教えたように思われるのが困りますよね。

 

ソナムAはそんな板挟みの中とても頑張っています。Eddieさんがこの子は見所があると

鍛えたのは良かったですね。