●「永久言語」と「一時言語」。適切に使っていますか? | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

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学校に行こうとしているお子さんが、忘れ物をしました。それが3回くらい続いたとします。


そんな時、どんな言葉をかける可能性がありますか?


「あなたはいつも忘れ物ばっかりするんだから!」

では、少し算数が苦手なお子さんが、テストを持って帰ってきます。


いつもは50点そこそこの点数が、今回は100点! そんな時、どう言うでしょう?


「あら、珍しいわね。こんな点数を取ってくるなんて!」


あまりこんな皮肉を含んだ言い方をされる方はいないと思いますが、もし、それを言われたとすると子どもも、人格を否定されたと思って傷つくのではないかと思います。


ぜひとも、そんな言い方は避けたいものです。


さて、今日のタイトル、「永久言語」と「一時言語」って言葉を聞いたことがありますか?


永久言語には、「いつも」、「必ず」、「絶対」、「ほとんど」、「ずっと」、「みんな」などの形容詞や副詞が含まれます。


永久言語は、案外、否定的なことを指摘する時に使われるケースが多いような気がします。


最初の例、「あなたはいつも忘れ物ばっかりするんだから!」という文章には「いつも」という永久言語がつかわれていますね。


3回忘れ物をしただけで「いつも」という言葉を使われると、言われる方も心外だと思うに違いありません。


次に一時言語ですが、次のような副詞や形容詞などを一時言語と言います。


「ときどき」、「珍しく」、「たまたま」、「ちょっぴり」、「ほんの少し」などなど。


2つ目の例は、「あら、珍しいわね。こんな点数を取ってくるなんて!」でしたね。


この文章では、まさに一時言語が使われています。


本当は褒めるべきことなのに、一時言語を使うことによって、それを否定しています。


もし、自分がこんなふうに言われたら、と考えると、とっても嫌だろうなと思います。


一時言語は、使い方を間違えると皮肉を含んだ表現となり、相手を不快な気分にさせてしまう可能性があります。


言葉って考える以上に人に大きな影響を及ぼします。


だからこそ、これらの言葉の使い方には注意が必要なんですね。


では、どうしたらいいかというと・・・


永久言語は、肯定的なことを伝えるとき(ほめる時)


一時言語は、否定的なことを伝えるとき(叱る時)


に使うといいようです。


上の例で言うと、


×「あなたは(いつも)忘れ物ばっかりするんだから!」


は、忘れ物をするという否定的なことを指摘してますね。


だから一時言語を使います。


「(今回)忘れ物しちゃったのね!」


テストの例では、子どもが100点をとってきました。それは肯定的なことでほめるべきことですね。だから、


×「あら、(珍しいわね。)こんな点数を取ってくるなんて!」


ではなく、


○「(ずっと)頑張ってたもんね。うれしいよね~!」


などなど!


その他の例もあげておきますね。


否定的なことを指摘する時(しかる)

×「こんな成績だと、(絶対に)合格なんてできないよ」

○「今回は、(たまたま)調子が悪かったのね」


×「(いつも)そうなんだから」

○「そんなことをするなんて(珍しいね)」


肯定的なことを指摘する時(ほめる)

×「(たまには)いいことすることもあるんだね~」

○「(いつも)助かってるよ」


×「勉強するなんて(珍しい)。雪でも降るかしら」

○「(絶対)やればできるから。応援してるよ」


永久言語、一時言語を意識して建設的に使うと、人を元気にします。


ぜひ、意識して建設的な言葉を使い、お子さんを元気にしてあげるのはいかがでしょう?