ライフスタイル。
それはアドラー心理学特有の言葉。
他の心理学でいうところの「性格」とか「人格」と言ったところ。
そのライフスタイルは、5~10才の頃に作られるそうです。
つまり、5~10才の頃に、ライフスタイルが作られて、それがある意味、人生の黒幕としてその人の生き方に影響を及ぼす。
ライフスタイルは、その人の信念群ですが、どんな信念を持つかで、人生は確かに大きな影響を受けますね。
アドラー心理学で、人は、相対的マイナスから相対的プラスに向かって目標追求するというのがその基本的考え方。
つまり現状(相対的マイナス)から、こうありたいという姿(相対的プラス)、つまり仮想的目標(fictional goal)に向かって、人は目標追求するという考え方をします。
では、もし、次のような目標を持って生きるとしたら・・・
①「あらゆる点で、すぐれていなければならない」
②「すべての人から好かれなければいけない」
③「絶対に失敗してはいけない」
もし、このような仮想的目標で生きるとしたら、結構疲れるかもしれませんね。
そこの文を読んでるだけでも疲れそう!
なぜなら、その目標が非現実的だからです。
でも・・・
5~10才の子が、仮想的目標を持ち、それがライフスタイルとなるわけですが、そこに大人との違いがあります。
その違いとは?
それが極端になりがちということ。
具体的には、上記のような極端な目標を持ってしまう可能性があるようです。
「あらゆる点で・・・」、「すべての人から・・・」、「絶対に・・・」という非現実的な目標を持ってしまうと、とても生きるのがつらいというか、大変なことになってしまう可能性もあります。
実際に、上記のような目標を持ってしまう人は、強迫神経症などの問題を抱えることもあるそうです。
ちなみに、そのようなライフスタイルの誤りを診断し、それを修正するというのがアドラー・カウンセリングの目標だったりします。
では、もし、つぎのような目標を持って人生を歩むとしたらいかがでしょう?
①「いろんな点で優秀である方がいい」
②「できることなら多くの人から好かれたほうがいい」
③「なるべく失敗はしない方がいい」
読んでいても、ホッとするのではないかと思います。
それが現実的だからです。
そしてアドラー・カウンセリングの目標は、人の極端なライフスタイルを現実的なものに修正することだとは、いま、述べたところです。
つまり、冒頭で、赤で示した目標を、いま、青で示した目標に変える。
それによって、生き方は、変わっていくというのです。
それで、今回の記事でお伝えしたかったこと。
それは、「目標を現実的なものにしましょう」ということ。
ただですね。
ここで、問題が!
子供に期待することとして、「普通に・・・」という方が多いのではないかと思います。
そういう方は、いらっしゃいませんか?
では、もっとも大それた目標とは?
それは「普通の人」とか「人並み」なんだそうです。
そしてそのように期待することで、子どもに多大の試練や問題を引き起こす可能性がある。
その理由は?
それについては、また、別の機会に!
ちなみに、ライススタイル診断を受けると、自分のライフスタイルを知ることができます。
それによって、生き方は大きく変わる可能性が!
参考図書
「アドラー心理学教科書」
「アドラー心理悪基礎講座理論編」ノートby私