「朝、お子さんを起こすお宅は?」
「子どもの心のコーチング」の著者である菅原裕子さんは、ワークショップなどで責任について話をする時に必ず、そのように聞くそうです。
するとどのくらいの参加者の方が手をあげると思いますか?
なんと8割の参加者が手をあげるんだそうです。
すると菅原さんは次のように質問するとか。
「では、学校に遅刻しないように、一定の時間に起きるのは誰の仕事ですか?」
この質問に対して、あなたはどのように答えるでしょうか?
「それは親の仕事に決まってるじゃないですか!」
と答えるかも知れません。
菅原さんは、その点に関して次のように書いています。
学校に遅刻しないように起きるのは子ども自身の仕事です。ところが、その仕事を子どもから奪って、親が起してしまうことで、子どもは親に依存するようになります。そして、子どもの自立はさまたげられます。
続けてこのように述べています。
「起こさないと遅刻するから」という親心によるヘルプは、結果的に、だから子どもが自分で起きなくてもよいという状態を作ります。子どもが起きてこないのではなく、親が起すから子どもは起きてこなくていいのです。
お母さんとしては、子どものことを思って起こすのだと思いますが、結果として子供を依存的にしてしまうというのです。
実はアドラー心理学をベースにした子育て講座、パセージでも、「課題の分離」という部分があって、まさしく、朝起きることが、誰の問題なのかということについて考えることもあります。
また、明日にでも記事にしたいと思います。
参考図書「子どもの心のコーチング」