失敗には口チャック! 適切な行動には注目を!
それが、良い人間関係を築く!
そんな話をしたいと思います。
仕事である会社を訪問していて、そこの店長さんとお話ししました。
その人は、大手流通会社で長年仕事をして定年を迎え、いまでもその会社で嘱託という形で働いている方です。
話しをしていて思ったのですが、やはり大きな会社の社員さんだったからか、勉強もしているのでいろいろな知識が豊富な方です。
とても好奇心をくすぐられ・・・
私はこんな質問をしました。
「会社の中で部下の方と良い関係をつくることって大事なんでしょうね?」
「そうですね! とっても大切ですよ」
穏やかな口調でその方は答えます。
さらに私はこんな質問を投げかけました。
「その点で工夫していることって何かあるんですか?」
どんな答えが返ってきたと思いますか?
それは、こんな答えでした。
その会社とは、大手流通チェーン関連の書店なんです。
その方はお客さんのためにも欠品がないように部下を指導しているそうです。
しかし、よく欠品があるんだそうです。
その時のその方の対応はというと?
なんと失敗については何も言わないで我慢するんだそうです。
もちろん、我慢しているわけなので、ストレスがたまると話されていました。
また、会社ですから「ほうれんそう」も大切ですね。
「ほうれんそう」とは、報告、連絡、相談。
それをいつも行うように言っているそうですが、相談をしないで部下が失敗をすることもあるそうです。
そんな時にもその失敗については指摘しない。
「グッ」とこらえて我慢するとか。
そして、部下が相談してくれることによって、それが良い結果に結び付いた時などは、その場で感謝を述べたり、「やっぱり相談するとうまくいくだろう」と話すんだそうです。
この話を聞いていて、
「アドラー心理学で学んだことと同じことをしている。やっぱり子育ても部下の育成もうまく行く方法は同じなのかも!」
と思ったのでした。
おそらく、失敗ばかり指摘されていたら、上司と部下との信頼関係はできないでしょう。
そして社内の雰囲気も悪くなるはず。
当然、会社では、失敗を指摘しないといけない場面もあると思います。
でも、良い関係をつくりたいと思ったら、日頃からそれ以上に、部下の貢献に感謝したり、うまくいったことをねぎらう必要があると思います。
そのような関係性のある会社では、社員が自発的に動いて、業績などもきっと良いのではないかと推測されます。
それって、きっと親子の関係でも同じなんだろうと思います。
失敗や不適切な行動に注目し、それを指摘していると、親子の関係はぎくしゃくしてしまうかもしれません。
そのため失敗や不適切な行動には、口チャック!
しかし、子どものよい点、貢献などに着目し、それをねぎらったリ、認めていると子どもとの関係は良くなり、子どもも自発的に行動できる子に育つことでしょう。
人は注目された行動が強化されます。
日常の当たり前と思えるような行動に対しても、注目し、認めてあげたいものです。
そうすると・・・
○適切な行動が増え・・・
○親子の関係が良くなり・・・
○子供がやる気になる
かもしれませんね。