その天才的な医師は、患者がどんなに難しい病状であっても手術で治してしまいます。
その名はブラックジャック。
実在の人物ではなくて漫画の主人公ですが、治らないと診断された患者さんでも、その手腕を使って、見事に治療してしまう姿にワクワクします。
「こんなお医者さんが本当にいたらいいのに!」
心からそう思いました。
もしかするとこの記事をお読みの方の中にも、ブラックジャックをアニメや漫画でご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか?
作者は、あの手塚治さんですが、もし、お読みでない方は、機会があったら読んでみることをお勧めいたします。
おもしろいですよ。
さて、多くの方が子育てで大なり小なり悩むことがあるにちがいありません。
特に子どもが発達障害を抱えていたり、不登校になったりすると、その悩みはさらに深刻になるかもしれません。
そんな時、どんなに難しい子でも、ブラックジャックのように問題を解決してしまう専門家がいたらいいと思いませんか?
実はいるのです。
その方は、今日のタイトルのように「子育てのブラックジャック」と呼ばれている方。
ちなみに、その方はアドラー心理学の関係者ではなく、行動分析系の方です。
その方が書かれた本を昨日、おとといと2冊読んだのですが、その方向性というか基本的な考えは、アドラー心理学で学んだ事と似ている部分が多々ありました。
そのため、「へ~」「ほ~」「なるほど~」と関心しながら、あっという間に2冊とも完読してしまいました。
とてもおもしろかったです。
もちろん、アドラー心理学との違う部分もあって、いろいろと考えさせられたのですが!
それはいいとして、・・・
特に昨日読んだ本は、子どもやお孫さんのいる、すべてのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんに読んで欲しいと思いました。
なぜかというと、豊かになった現代社会で子育てするうえで、とても重要な子育ての原理・原則という視点を与えてくれるからです。
それは、行動分析学の知見と、これまでに毎年1000件以上の教育相談を10年以上続けてきた経験に裏打ちされた知識に基づいたもの。
おそらく、現代社会で子どもに関する問題が増えているとしたら、それは著者も書いていますが、子育ての原理・原則を持たないで、ムードに流されて子育てをするから。
逆に言えば、原理・原則をもって子育てにあたれば、子どもを自分で判断し、自立した子どもに育てることは案外容易なんだろうと思います。
その原理・原則をその本は示してくれているわけです。
それと「そうすればいいんだ!」と思わせてくれる事例も満載です。
例えば、お母さんの胸をしつこく変な感じでさわる6才の男の子の例とか、
朝、お母さんが声かけをちょっと変えるだけで、不登校の子が3日目には学校に行くようになった事例とか、
お母さんを毎日150回も叩いたり、蹴ったりしていた4歳の子が、3ヶ月後には一切手を出さないようになったとか・・・
おもしろそうでしょ?
それと普通の親ごさんなら(なかには、いつまでも家にいてねという親御さんもいるらしい)子どもに自立してほしいと思われるに違いありません。
そのために、いまからできるある簡単な取り組みなどは、「なるほど」と思いました。
また、ある青年に感情のコントロールを学んでもらうために行ったやり取りとかも「へ~」。思わず、膝を打ちました。
それとそれと、子どもが自分用のテレビや携帯を欲しいといった時に、どのような見方をしたらいいかについてなどは、私も同じような考えだったので、いたく感心!
ちなみに、著者はテレビや携帯を子どもに与えるのは反対の立場です。
その理由は?
さて、この本、本当にお勧めで、多くの方に読んでいただきたい本なのですが、口調がすこしきつい部分もあって、中には読んでいてかなり痛い思いをしながら読まざるを得ない方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、最初の方の副見出しには「典型的なダメ親とは」なんて言葉が、輝いていたりします。
なので、読んでいて「傷ついた」とか、「こんな本紹介して(怒)」という方がいらっしゃってはいけないので、敢えて、今回本の紹介はいたしません。
とっても興味深い本なのですが!
でも、ぜひとも読んでみたいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そう思われる方は、メッセージで「本の紹介希望」などのタイトルで、メッセージをお送りください。
本のタイトルをご紹介します。
ただ、あくまで自己責任(笑)で、お読みくださいね。
でも、子育てに関して、ブレない原理・原則を手に入れることができるはずです。