子どもが、宿題を言われなくてもやってほしい!
勉強をしてほしい!
そんなふうに思うことがあるかもしれません。
しかし、それを直接言っても埒があかない。
そんな体験はありませんか?
ここで再び、灘中・灘高合格者を続出させた有名進学塾の元カリスマ講師だった木下晴弘さんをご紹介します。
きっと、何かの参考になると思います。
さて、塾の講師だった頃、木下さんは、生徒さん達の気持をつかむためにあることをしていたそうです。
それは、なんだと思いますか?
そうすると生徒さん達が、どんどんやる気になり、成績が伸びて行くんだそうです。
それを読んで、なるほどと思いました。
「そうすればいいんだ」って!
でも、まずは、この問いかけにお答えください。
「勉強しなさい」
「宿題やりなさい」
「本を読みなさい」
何回言い続けてきましたか。
そして、現状は変わりましたか。
いかがでしょう?
現状は変わりました?
もちろん、変わったという子もいることでしょう。
でも、勉強する気のない子にいくら「勉強しなさい」と言っても、心から勉強したいと思ってないので、机に向かわせることは、困難なはず。
何度言ってもダメということは、その方法ではうまくいかないということですね。
そんな場合は、別の方法を試みるほうが、子どもにとっても、お母さんにとってもよさそうです。
では、どうしたらいいのでしょう?
木下さんは、こんなふうに述べます。
「むりやり持たせたペン」と「自ら握ったペン」では、当然のことながら、後者のほうが効果的で「もはや敵はない」。
そして生徒が、自らペンを握ると2,3か月の間に偏差値が15ポイントアップなんて事例が、日常茶判事的に起ったんだそうです。
では、子どもが自らペンを握るようになるために、木下さんが行ったこととは?
木下さんは、こう述べます。
人を動かす秘訣はたった一つしかない。
それは、その人の心の底からそれをしたいと思わせること
でも、多くの方が、そう思わせたくてもできないので、ジレンマを感じていらっしゃるのだろうと思います。
では、心の底からそれをしたいと思わせて、「自らペン」を握らせるために、何をすればいいというのでしょう?
そのキーワードは、「感動」なんだそうです。
子供を感動させれば、自らやる気になる!
そして、普通の子が、どんどんやる気になって、灘中や灘高に入学していったんだとか。
そういえば、木下さんの講演を聞きに行った時に、感動の元の語源が、「感即動」であるということをおっしゃっていたのを思い出しました。
「感即動」とは、「人は感じれば心が動く」ということ。
子どもを感動させれば、勉強でも、なんでも、心からそれをしたいと思い、行動に移すように促すことができるわけです。
ちなみに、木下さんは、1時間の授業の中で、3回は、子どもが「へ~」と思ったり、感動するようなことや話をしていたそうです。
そう考えると「勉強しなさい」という前に、お母さん自身が勉強し、心に訴えるような話しをどんどんストックし、機会を見て話してあげる、そんな努力をした方が、子どもも勉強するようになるのかもしれません。
その辺について、詳しくお知りになりたい方は、木下さんの本を読まれることをお勧めいたします。
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