昨日、ある方の記事を拝見して、少し心配になりました。
その方は海外に住まわれているようなのですが、バスケの練習の後で、小学生や中学生がスマホを手にしてそれぞれ音楽や映画、ゲームなどに夢中になって、下を向いている、そんな光景を目にしたようです。
このように書かれています。
本日はまた次男のバスケットボールのお当番。これで今期私の任務は終わり。
終わってみんな着替えてバス停に向かうわけですが バス停では少しおにぎりを食べたら 小六~中二の子供はみんな みんな み~~~んな携帯(しかもスマートフォーン)を取り出しイヤホンを耳に入れ 音楽 映画 ゲームそれぞれ自分の好きな物に食い入るように下を向いて見ている。
そしてこの方は、本当に小さな子にスマートフォンが必要か、と問題を提起しておられます。
全文については、ぜひ、トライリンガル子育てさんのブログ
をご覧になってみてください。
さて、今までも小学生がゲームに興じる様をよく目にしてきました。
そして今は、携帯、しかもスマートフォンに夢中になっている子がいるのだということにビックリしました。
時代はどんどん変わっているのですね。
とはいえ、やっぱり心配です。
私が子どもの頃は、地域の子どもたちが1年生から6年生まで集まって、缶けりをしたり、かくれんぼ、ベーゴマ、めんこなど、体と体をぶつけ合って遊んだものです。
よく喧嘩もしました。
でも、そのような中から学んだことも多いと思いますし、それはそれで良き思い出にもなっています。
今の子たちが大人になって、少年時代を思い出すとき、スマホで夢中になってみた映画やゲームを思い出すのでしょうか?
もし、そうなら悲しすぎると思うのは私だけ?
また、ご存知の方も多いと思いますが、将来、子どもたちが大人になって会社に入り、そこで求められるものは、コミュニケーション能力です。
多くの会社で、「社員に求める能力は?」と聞いたところ、コミュニケーション能力を上げた会社がとても多かったわけです。
まあ、それだけ、コミュニケーションを苦手とする人が増えているということが背景にあるのだと思います。
それだけ、人間関係が希薄になっている証拠とも言えるのかもしれませんね。
やっぱり人間関係は、人との関わりの中で学んでいくのだと思います。
だからこそ、子どもたちには、どんどん人と関わって欲しい。
喧嘩をして、自分たちでそれを解決してほしい。
そして他の人を喜ばせることが、自分の喜びにもなることを知ってほしい。
でも、実際は・・・
対人関係能力を培う大切な時期に、スマホを持たせて、自分の好きなゲームや映画、音楽に没頭させてしまっていいの?
そんな心配をしてしまったわけです。
せっかくのすばらしい能力を磨く機会を放棄しているように思えます。
もし、ほんとうに・・・
子どもたちに有意義な人生を送って欲しいと思うなら・・・
「どんな人になって欲しいか」をイメージすることが重要なんじゃないかと思います。
そして、人がどうすれば、精神的に健康でいられるかを知ることも大切なんだと思います。
いわゆるアドラー心理学で言うところの共同体感覚です。
ちなみに、アドラー心理学の重鎮、野田俊作さんのCDを毎日聴いていますが、野田さんが、あるCDの中で、「人は与えることによってしか幸せになれない」というのがアドラーの結論というようなことを言っていたのが印象に残っています。
結局、人に与えるということは、共同体に対して貢献するということにもつながるし、それは精神の健康にもつながるのですね。
だから、その辺をお父さん、お母さんが知っているか知らないかで、子供さんへの対応も違ってきますね。
できれば、子供には体力的にも精神的にも健康に育って欲しいと思いますね!
では、小学生のうちから、トライリンガル子育てさんが目にしたような状況を子どもに与えることは、子どもを精神的に健康に育てる上で、本当に役に立つでしょうか?
お子さんが大人になったときに、どんな人になっていて欲しいですか?
人や共同体に貢献することが、精神の健康に役立つことをどのように伝えることができますか?