アドラー心理学の特徴的な要素の一つが勇気づけです。
勇気づけとは?
私が学んだ、ヒューマンギルドでの定義は、“勇気づけとは、困難を克服する活力を与えること”。(以前の記事でも書きましたが、他にも定義はあります)
そして、実際に勇気づけを学んで、子どもと接すると子どもは大きく変わっていくようです。
ただ、子どもを勇気づける上で、大切なことがあります。
それは・・・?
子どもに対して勇気づけを行うには、お母さんがまず、自分を勇気づける必要があると思うようになりました。
ガソリンが、ガス欠状態だと安心して子どもを目的地に連れていくこともできませんね。だからこそ、お母さん自身がガソリンを補充する必要があるのではないかと思います。
お母さん自身の自己肯定感を高めて、子どもに接する。それによって、子どもに対する接し方も大きく変わるのではないかと思います。
では、どうすれば、お母さんご自身の心にガソリンを入れることができるでしょう?
少し前に、とってもおもしろい方法を見つけました。
「勇気づけノート(仮名)」です。
いわゆる、自分をどんどん褒めて、それを書きとめ、勇気づけるノートを作って、それを毎日続けるのです。
「えっ? そんなことで自己肯定感が高まる?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、実はある人に試して頂きました。
ある人とは、1歳の女の子のお母さんである、るんたさん
。
実は、るんたさん、子どもの頃に、お母さんから虐待を受けていたそうです。
それでも、その影響をはねのけ、今は同じお母さん。しかも若いのにしっかりしている。
ブログを拝見していて、その力強さに私自身勇気をいただいています。
そしてとっても素直で前向きな方。
るんたさんに、その方法を示した本をお送りし、実践していただきました。
実際に「勇気づけノート」を5/7から始めて、2週間試して頂いたのです。
その実践した感想というか、ノートを始める前と後、ビフォ―・アフターをまとめてもらったので紹介します。
====ここから=====
自分「○○日記」、勇気づけノートについて
●Before(5/7)
・自分を褒められるか心配
・人に褒められても疑う
・人前で自分をほめる、ほめられるのは恥ずかしい
・私は未熟と落ち込むときがよくある
・元気が出ないときは自分を責める
・人を心からほめられないときがよくある
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自分○○日記の本を読んで行くと、ふつふつと自分を褒めたくなりました。そこから、自分は褒められたいんだと気付けました。
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●after(5/21)
大きな変化と感じるものは特にない、が……
・どんなときも自分を受け入れるのが習慣化してきた
・人のことも自分のことのように喜べる瞬間が増えたように感じる
・切り替えは確実にうまくなった
・自分はもちろん人のいいところに焦点をあてるのが少し上手くなった
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アフターを書いたあと、ビフォーを読むと、「あれ?ほんとに自分が書いたの?」と、驚きました。
それほどまでに、無意識の内で、自信がついたのかなと感じました。
=====ここまで======
るんたさん、ありがとうございます。
さて、アフターで、「大きな変化と感じるものは特にない」と書かれていますが、たったの2週間にもかかわらず、確実に変化を生んでいるようですね。
勇気づけを学ぶと、ほめることの問題点を知りますが、自分をほめることはOK。なぜなら、自分をほめることに評価も何も関係ないから。
かえって、それにより、子どもに対する勇気づけが、より一層効果を増すのではないかと思っています。
このような変化をもたらす「勇気づけノート」!
この方法の元になった本を読んでみると、継続することによって自尊感情が高まり、さまざまな変化が生じることが書かれていました。実際に子供との関係もよくなるとか!
明日もその考えの元になった本、「○○日記」の紹介、および具体的に、何をすればいいのかなどについてもご紹介いたします。