中学生までの女の子のお母さん(お父さん)で、アドラー心理学的な子育てにご興味のある方へ!
先日、「男の子の育て方」という本を紹介しました。
著者は明治大学の教授である諸富祥彦先生で「結婚できる」、「就職できる」子に育てる上で、アドラー心理学をベースに行動分析学なども織り込んで書かれた本です。
その本にこんな一節があります。
これは東大合格者上位10校に入る名門男子私立中学・高等学校の校長先生の言葉だそうです。
「東大に入るより、恋人をつくるのが難しそうな子がいますね。コミュニケーション能力に問題があるんです」
エリート養成校といわれる学校でも、コミュニケーション能力の低さが問題になっているんだそうです。
例えば、諸富さんの勤める大学でも、学生に質問しても何も答えられずに下を向いたままの子などもいるとか。
なぜ、そんなことになってしまうのでしょうか?
スミマセン。
アドラー心理学では、原因論より目的論をとります。
よって、質問は、
「どうすればコミュニケーション能力の高い子に育てることができるか?」
と問う方が相応しいですし、その方が建設的ですね。
では、どうすればいいでしょう?
「男の子の育て方」で、諸富先生は、親御さんが子供の話をよく聞くこと、そしてよく遊ぶことを勧めています。
話しを聞くことに関しては、まず、効果的な話しの聴き方を学ぶことが必要でしょう。
「男の子の育て方」にも具体的な方法が書かれています。
ただ、頭で知るのとできる事の間には、大きな隔たりがあります。
その点で、東京や千葉、神奈川などでは、勇気づけの勉強会が開かれています。
そんな講座に参加してみるもの一案かもしれませんね。
茨城にお住まいの方であれば、私でよければ、講座を開きたいと思います。
それはいいとして、次によく遊ぶことについて!
「男の子の育て方」の5章の最初の副題は「遊びから男の子のすべての力が生まれる」というもの!
お子さんが「遊んでばかりいる」と感じておられるお母さんにたいして諸富先生は、こう促しています。
「息子はいつも遊んでばかりいる」というお母さんは、どうかそのまま思う存分遊ばせてください。「思う存分遊ぶ力」は、後に「思う存分仕事をする力」に育っていきます。
そして遊びは子供の内に次のような力を育むとも書いていますよ。
①仕事や恋愛の基礎となる「コミュニケ―ション能力」
②自分の好きなことに無我夢中で取り組んでいく「集中力」
③どうすれば難局を乗り切れるかを考える「発想力」や「問題解決力」
逆に言うと遊ばない子は、上記のような能力が育たないまま大人になってしまう可能性もありそうです。
その意味で小学校の低学年から塾や習い事に通いつめたりするのは、子供にとって重要な能力が育つ芽を奪ってしまうように思うのは私だけ?
やはり、男の子は、どんどん遊ばせてあげた方が良いですね。(女の子も?)
とはいっても友達同士で「ゲーム」ばかりでは、意味がなさそうです!
場所の問題もありそうですね。
これを読んでいらっしゃる方の多くは、子供の頃、「鬼ごっこ」、「かくれんぼ」「缶けり」などをした覚えがあるのではないでしょうか?
そんな遊びが復活させて、子供たちにいろんな力を身につけてほしいと願うばかりです。
さて、タイトルを「女の子の育て方」としましたが、「女の子についての情報がないじゃない」と思われたかもしれませんね。
お許しください。
でも、大丈夫!
実は、「男の子の育て方」の著者である諸富先生は「女の子の育て方」という本も書いていらっしゃいました。
その点で中学生以下の女の子をお持ちのお母さん(お父さん)で、アドラー心理学的な子育てに関心のある方は、ぜひ、この記事
をご覧いただければと思います。
この記事を読ませていただいて諸富先生が書かれた「女の子の育て方」もあることに気付きました。
ご関心のある方は、ぜひ、そちらのブログで!
ちなみにこの方もアドラー心理学を学ばれていてアドラーに基づいた講座も近い将来開かれるのではないかと私は確信しています。
お近くの方は、いかがでしょう?