車で狭い道をすれ違った時、相手の車の運転手さんに挨拶していますか?
また、買い物に行った時にレジの人に対して言葉をかけたり、「ありがとう」という言葉をかけていますか?
また、バスに乗る機会があった時、降車時に運転手さんに何か声をかけていますか?
お金を払っているんだからそんなの必要ないという方もいらっしゃるかもしれません。
でも・・・・・
あるセミナーに参加したとき、経営コンサルタントをしていて、コミュニケ―ションセミナーの講師もしている人と一緒にコンビニに立ち寄ったことがあります。
会計を済ませたとき、その人がまだ、20代前半とみられる女の子に「おねーさん、ありがとう」と言うという光景に出くわしました。
その時、思いました。
「かっこいい~」
どんなに立場があるとしても横柄な態度を垣間見たりすると一瞬で気持ちが醒めてしまったりします。
でも、その方は、常に謙虚な姿勢を貫いていました。
私は心から「かっこいい」と感じて・・・・
そしてそれを真似ようと思いました。
それ以前から私はレジでおねーさんやおばさまにいろいろ声をかけることがありましたが、やっぱりそれって大事かもと再認識しました。(できない時もありますが!)
子供も案外、お父さん、お母さんの行動を見ています。
そしてお父さん、お母さんがするように子供も行動するでしょう。
もし、親御さんが何気ない日常の風景の中であいさつを率先しているとするとどんな影響があるでしょう?
最近届いた、木下晴弘さんの子育てサプリというメルマガはこんなことを述べていました。
ちなみに木下さんは、灘中・灘高などの難関校に多数合格させた実績のある塾のカリスマ講師だった方です。
私も最初、「だから何?」と思っていましたが、木下さんの著書を読んで、そのすごさに圧倒されました。
成績だけあげて、難関校に入れようとしている人ではないのです。
実があるというか、思いがある。
ご関心のある方は、著書をお読みになることをお勧めいたします。
さて、昨日届いた木下さんのメルマガは、このようなもの。
【本日のメッセージ】
バスを降りるとき、運転手さんに「ありがとう」と言おう!
【解説】
家族でドライブに行くとき、高速道路の料金所では「こんにちは」。お金の受け渡しをした時には「ありがとう」を大きくはっきりと大人から言うのです。きっちりとした挨拶ができるようになったお子様にはたくさんの幸せが舞い降りてきますよ!
道徳的な意味でも、あいさつをすることは大切ですね。
でも、それ以上にあいさつができると、多くの影響がありそうです。
少し前に書いたかもしれませんが、駐車場から家に向かっているとき、近くの子が私に向かって「こんにちは」と挨拶をしてくれたことがあります。
その時の私の気持ちはというと「とてもすがすがしくて気持ちがいい」ものでした。
あいさつは、接する人に元気やすがすがしさを与えます。
もちろん、あいさつをされた私は、「こんにちは」と答えましたが、それはあいさつしてくれた子の心も温かくしたに違いありません。(多分)
そんな積み重ねは、自己肯定感や他者信頼の感覚が育つことにも関係しているのではないかと思います。
それに加えて、あいさつができるとやっぱり他の人からかわいがられますね。
よりよい人間関係を結ぶ上で、あいさつはとても重要です。
もし、大人になって仕事をし始めた時に、同じような力量がある場合、おそらくしっかりとあいさつできる子の方が優遇されるに違いありません。
そのようにあいさつができる子は、木下さんが述べるように「たくさんの幸せが舞い降りる」ことになると思います。
それでもし、日頃からお父さん、お母さんがバスの運転手さん、レジのおねーさんなど、日頃の何気ない人間関係であいさつを習慣にしていると子供もそれを見習う可能性が大きいはず。
そして、きっちりとしたあいさつができるようになった子供は、多くの人からかわいがられ、たくさんの幸せが舞い込む?
それは勉強以上に重要だと言えるかもしれません。
最後に昨日、ご紹介した宮台真司さんの「宮台教授の就活言論」の中で、学生さん向けに書かれた一文を示してこの記事を閉じたいと思います。
宮台氏は勉強よりも豊かな人間関係をつくる必要性をこのように指摘していました。
大学を含めた学校生活について言えば、「いい学校、いい会社、いい人生」を鵜呑みにして、信頼できる親友や性愛パートナーをつくるための修行をないがしろにしてまで勉強に打ち込むならば、皆さんは、仕事での成功も、幸せな人生も、望めなくなります。