さて、めでたく中南米に到着。現地友人が迎えに来てくれて、色々連れて行ってくれます。車に乗っていると、看板が目につきますが、スーパー、足のお店(友人が言うには足だけの治療をするお医者さんだとか)、などの名詞の看板だけでなく、売り出し中など動詞(や助詞)も何となく意味が分かります。

幼児が周囲を理解する時、基本語から身に付けて世に出るとこんな感じに見えるのか、と面白く感じました。

 

基本語だけでもこんなに分かるのか、と言うのと同時に、複雑なことはやはり分からず。

例えば、本屋で店員さんに話しかけられた、今日は一年に一度の避難訓練の日でお客様にも参加いただくのですが、ご協力願えますか?は、数回聞いても分からなかったので友人に助けを求めました。

 

夜になると、今日言いたかったけど言えなかった事、明日言いたいことをゆびさし絵辞典で調べつつ文章を作って、先生(友人とその子ども達)に添削してもらい、暗唱。

子ども達は現地校に参加させてもらっていたので、けりこう(とってもおいしい!!)などその日新しく仕入れた言葉を私と、もう一人の日本から来た友人(大人)に教えてくれました。

 

それはバリに行った時もバリ語でしたし、大学時代も北欧語でしていたのですが、言えなかったら、家に帰って文章を作って覚えて次の日に使う。それを繰り返していると、結構すぐに話せるようになります。私が話すことなんて、バリエーションがそんなにないと言えるかもしれませんが、みんなそんなものではとも思います。

 

長年英語を勉強しているけど話せない。どうやって勉強したらよいの?と聞かれることがあるのですが、話したいなら、書けばいい、と思っています。話す、は、書くのと同じアウトプットだからです。

会話で、その場で適切で気の利いた文章を作らなくてはと思われるみたいですが、少なくとも私には最初からそんな器用なことはできません。

ある程度インプット(聞く、読む)で自分の中に文法と単語と言語感覚ができてきたら、せっせと作文(新しく日本語から文章を作るのではなく、これまでに触れた文章の中の単語を入れ替えて自分の言いたいことに近い文章にアレンジいくと、分かってもらえる文章ができやすいですし、その言語で思考したり話したりすることができるようになっていきます)して暗唱して、実際に言ってみる、を繰り返して、実際に”話す”時間を増やします。(う~、と言葉に詰まっている時間は話す練習に入らないので。)

 

それから、もう一点。

話せない、と言われる方の中には、日本語がなかなか、、、と言う方が多いように思います。

知らない日本人と日本語で流ちょうな雑談ができない、苦手だ、と言う方は、知らない外国人と外国語で流ちょうな雑談をするのは難しいです。

第二言語(外国語)は第一言語を超えない、とも言われます。

(専門領域だけ外国語だけ習うと、外国語では分かるけど日本語の相当する言葉がさっぱり分からない、と言うことは起こりますが。)

 

その解消法は、流ちょうに話そうと思わなければよいのではと思います。

とにかく、話したいことを考えて話してみる。訥々とだろうが、相手にされなかろうが(私の経験では、がんばって自国語を話している外国人に対して殆どの人はとても親切でしたが)、途中でいなくなられようが(たまに忙しい人もいます)、自分が話すことにフォーカスすればどうでもよいわけで。

もちろん伝えたいこと、お願いしたいことが伝わらないと困りますが、その前に話せなかったら、その段階まで行けないので、とにかく自分が”話す”にフォーカスした方が習得が速いように思います。

 

さて、中南米に2週間ホームステイする前の私は、どうやら無事に、基本語をスペイン語版子ども向けサイトワードリーダーズでマスターできたようでした。

 

次は、帰国後、中級にあげるまでにしたことです。