母と私はシナストリー(相性占い)で見ると、確かに存在への影響は強いのですが
こういうタイプの母親にありがちな配置が、私には引き継がれていなかった事に気付きました。
それは、
月と冥王星との
ハードな関わり
(0°・90°・180°)
母の場合はコンジャンクション(0°)。
占星術のセオリーとして
公転周期が長い天体ほど強い
っていうのがあります。
この表 でいくと、強いものほど下に書いてあります。
月と冥王星って、この表のいちばん上と下の組み合わせ。
つまり、いちばん影響を受けやすい天体が、いちばん強烈な天体にグイグイ迫られてる。
これを持ってる人のキツさ。
母や子を無意識に支配する・される
みたいな形で出ることもあります。
あとは限界を超えて耐えるクセがあり、それすら自分が壊れる事でしか気付けないとか。
母の場合は完全に前者です。
今では到底考えられませんが、母親(私の祖母)からさんざんな扱いを受けてたようです。
孫たちには、会うと必ず大喜びでハグしてくれ
「お小遣いをやるのが楽しみ〜」
っていつもニコニコ、
ド天然でとても楽しいw
理想のおばあちゃんなんですがね…
三姉妹の中で、他ふたりはお喋りでシャキシャキしてるタイプ。
母は不動宮が多くスロースターター、
一人だけ背が高かった。
それだけで、でくの棒扱い。
「手を出して」
と言われたので両手のひらを出すと
「貧乏ったらしい手ぇして!」
ってピシャンとはたかれたり。
↑意味わからんw
ご飯を炊くのが間に合わなかったら、
「何で言われた事くらいできんのか」
とホウキで叩かれたり。
この時の事が強く刷り込まれ
「私は何もできない」
「私はお金にも恵まれない」
「ならば、言われた事くらいできないと価値がない」
=人から言われたことをしてないと
命を脅かされる!
ぐらいの恐怖が付き纏ってるんだと思います。
だから、いくら自分の望みとは違っても、誰かに命じられないと決められません。
誰かのせいにはできても、いつまでも満たされない。
その経験が今の母を作り上げてました。
そんな母の1ハウスにはキロン。
1ハウスは『自分の存在そのもの』
キロンは『心の傷』を表します。
でも、そんな偏った思い込みを抱えたままでも母なりに
「何でもできる子にさせて、私のような苦しみは与えない」
って必死だったんだと思います。
その努力のおかげか、偶然型にはめきれない娘が采配されたのか分かりませんが、私のホロスコープには月と冥王星の繋がりはない。
代わりに金星と冥王星のコンジャンクションがありますがねw
たぶん
「ハァ?何がなんでも自分の好きな事やるし!私が手本見せちゃる!」
って、意気込んでこの人の子として生まれてきたのかな、って思いましたw
ホロスコープを見てたら、そう思えました。
だからこそ今後も
私が従うことで、彼女の傷をごまかす訳にはいかない
って改めて感じたのです。
そこでこんな話をしました。
「お母さん、昔から何もできんって言っとるけどこういう才能あるよ」
「ウソ!?」
「いやホント、ここにこう出とるよ。
できんっていうのは思い込み、そう思ってやってきてないだけ。
工夫次第で、自分の能力でお金を回していけるよ」
「あと、今まで人の事を叶えるばっかりで自分が何したいか分からんやろ?」
「分からん…」
「この人は何をしたら喜んでくれるかな?って、人にするみたいに自分にも考えてあげて」
今まで思ってもなかった事みたいで
「う〜ん…何がしたいか、かぁ…」
って、自分へのアクセスを始めたみたいでした。
刷り込み歴が長く、切り替えに時間のかかる母なので、この一回で劇的な変化までは望んでません。
それでも、何度か揺り戻されながらも、大らかで努力家な彼女の太陽が、少しずつ目を覚ますと良いなと思いました。
そしてそう思えた星の采配に、
占星術というツールに、
改めて感謝と敬意を送ります。