[ I ]
やりたいことをやりたい。
ものづくりで他人の好みやルールは気にしたくない。
というお話し。
小学校の図工で、「音楽会で演奏する自分の姿を紙人形にしよう」というものがありました。
私もそのつもりで紙を触っていたのですが、どうにもその紙からは侍が作られるべきと感じられるのです。
そうなるともう音楽会なんかどうでもよくなり、無我夢中で侍を作り上げることとなります。
※(この頃、近所に新しくスシローが建ちます。)
その後私は周りの生徒からこう罵られます
「おい!なんやねんそれ!音楽会その格好でくるんか!」
「おまえ何してんねん!ガイジ(まだ道徳心の半端な小学生の流行語でした)か!」
「うーわ、先生のいうこと聞かなあかんのにー」
しかしセンス抜群で芸術(図画工作)のなんたるかをよく解っていらっしゃる先生はその作品を気に入り、よくわからないコンクールに推薦してくださいました。
そして、そのよくわからないコンクールで銅賞をいただくこととなったのです。
もちろん、それをネタにして親へおねだりをします。
「おい、おれめっちゃすごいコンクールで銅賞もらってんから外のごはん連れてってや!!」
こうして私は、スシローのお寿司を食べることができたのです。
めでたしめでたし。
このように自分の直感に従うことの大切さを学んだ私は、すこやかに社会に不適合な大人へと成長しました。
いつか先生の教育が間違いでなかったことを証明したいと思います。
ちなみにバッシングに屈した私は、そのあと侍にリコーダーを作って持たせましたとさ。
この前行ったベルギー奇想なんちゃらっていう展覧会楽しかった。
いいなあと思った女性の顔の絵の名前を忘れた。
もうすぐ怖いなんちゃらが始まるらしくて楽しみ。