『クラッシュ』でアカデミー賞に輝いた映画監督ポール・ハギスが、ハイチ救援のためにリメイクされるチャリティー・ソング「We Are the World」のミュージックビデオを手掛けた。プロデューサーのライオネル・リッチーとクインシー・ジョーンズや、85組の参加アーティストと同様、準備期間がほとんどなかったというハギスだが、MTV Newsの取材に対し、「僕はカオスを受け入れたよ」と語った。
(写真左から=ワイクリフ・ジョン、カニエ・ウェスト、ジェニファー・ハドソン)
11日にハギスを訪ねてニューヨーク市内の編集室に出向くと、まさにカオスの真っ只中といったところだった。彼とスタッフは徹夜で作業を進め、2種類のビデオを同時進行で制作していた。1つは日本時間の13日にカナダ・バンクーバーにて開催される冬季五輪の開会式で公開する3分半のビデオ。そしてもう1つは、楽曲をフル尺でフィーチャーする7分半のビデオだという。
睡眠不足にもかかわらず、ハギスは幅広いジャンルや世代のアーティストを一同に会し、今月初旬にロサンゼルスで行われたビデオ撮影の様子を楽しそうに語ってくれた。
「ピンクとトニー・ベネットが一緒に練習している姿を見るのは、興味深いものだったよ」と彼は述べた。「彼らはジャムっていたんだ。すごく楽しそうだった」。
「みんなが入口でエゴを預ける、とかいう話を聞いていたけど、本当にそうなんだよ」とハギスは続けた(註:1985年に行われたオリジナル版の「We Are the World」のレコーディングでは、スタジオのドアに"エゴは入口で預けてください"と書かれた紙が貼られた)。
「彼らはスタジオ入りして、長時間にわたって立たされ、多くの時間はエキストラのようだった。部屋の隅に立って、手を振ったりしてね。室内は暑くて混雑していた。そこにカオスがあると、必ず摩擦が起こる。摩擦が起こると、ドラマが生まれる。僕は面白いものが撮れるとわかっていたんだ。残念ながら、期待したほどのドラマは生まれなかったけれどね。誰もがとても仲良くやっていたから」。
ハギスいわく、最終的な楽曲とビデオには、最初の撮影には参加できなかったものの、今回のチャリティーに賛同した複数のアーティストも登場するとのこと。だが、それが誰かは五輪の開会式まで楽しみにしていてほしいそうだ。
一方でハギスは、ハイチで映画を勉強する学生を現地から招待し、ビデオや舞台裏をとらえたドキュメンタリーの撮影に参加してもらったことを明かしてくれた。
「僕にとって最も重要なことは、今作にはハイチの人々にも参加してもらったということ。サンタ・モニカやブレントウッドやベル・エアに住む、善意ある金持ちだけではないってことさ」。■
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このニュースを知ったとき、久しぶりに衝撃が走りました!
世界をリードする豪華なメンバーの出演を含め『世界を救おう』という情熱が伝わってきます。
早速、ミュージックビデオをI Tunesで購入!
今は亡きマイケルジャクソンが生んだ『愛』を大切に受け継ぐ事。
本当に『尊敬』いたします!
平尾勇気