ズレた間の悪さも
それも君のタイミング
僕のココロ惑わす
なんて 不思議な力

人も街も地球も
まわれまわる タイミング
ヘンにね 合わせすぎても
たぶん辛いだけさ

♩『タイミング』 ブラックビスケッツ (1998)




…ええ歌や……
人とは違うのが君で、
そこがまたいいんだよ、
合わせる必要ないんだよ、って歌やんな…


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人生にはタイミングがとっても重要…というか、
すごいタイミング!ってこと、よくあるよね。



昨日はとあることで、憤慨したり悲しくなったり、ものすごく考えてて、夜の楽しい集まりもめんどくさいなーって思っちゃう(すいません)くらいだった。




けど、行ったら勿論最高に楽しくて(笑)
しかも 話してもいないのに、それにステキな助言をしてくれる人がいて すごいなって。


んで、帰りの電車で読んだ本が
まさに今読むべきだった、と思うような内容で。


それがこちら
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宮下奈都さんの「羊と鋼の森」


今手にとったのは、たまたま映画館で予告を観たから。
ピアノの調律師のお話、というだけで
ピアノをずっとやってた私は
とても惹かれて帰りに買って、読み始めた。


今日は残り半分を読んでたのですが、
クライマックスにさしかかり、終電一本前なのに電車を乗り過ごすほど集中してしまい、危なかった。。。 
夜道の街灯を頼りに、二宮金次郎ばりに歩きながら読んじゃった (良い子は真似しないでね)笑


これがすーっごくよかった!(さすが本屋大賞)


まず、ピアノの調律師のお話なので
主人公が求め続けるのは「音」。しかも普通に耳で聴いてもわからないくらいの、音の違い。
音を文で表現するのって、ものすごく難しいと思うやん? 目に見えないものだし。


なのに、、、とても丁寧な表現と 巧みな比喩で、
繊細なその音がどんなふうな音なのか、しっかりとみえてくるんです。文章なのに、音に感動したりするんです。たまげた。


私は10年程ピアノをやっていて、親戚に調律師のおじさんもいたし、調律の様子や道具やピアノの中を見ていたけれど、それでも知らなかったほど深いピアノ調律の世界が、説教くさくなく さりげなく描かれていて はじめてそれを知らされる。


そしてタイトルにも文中にも何度も出てくるキーワードの「森」。これまた色んな役割をなしている。主人公は森育ちだけど、それがピアノと人生とどんな関わりがあるのか。


一番わたしに響いたのは、
主人公が最初から最後まで悶々と「いい音とは」と問い続けるところ。
音、だし。目にもみえないし数字でもない。もうそれって価値観とか考え方の違いなんですよね。共感できない人もたくさんいる。
人から求められるものと自分がやりたいものには差がある。
絶対的な自信や技術もないフツーの主人公が、それをどうしていくのか。



音をことはで形容するだけではなく 
何かにたとえて伝える、というのも
ラジオDJである私にとって 勉強になったなぁ。



小さな町での静かな物語ですが、
私はとてもおすすめ🐏 (てかすでに本屋大賞だし散々すすめられてるか 笑)


色んな音楽聞きますが
ピアノの音に惹かれるアーティストをいくつか
あげておくね


クラシックならドビュッシーが好き。

コンサートCDなら
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キースジャレットの、ケルンコンサート。
ピアノ曲を聴かない人に
まず最初に聴いてほしい、名盤中の名盤です
私はよくこれを聴きながら、地元の山をランニングするんだけど、ピアノと山が合うと思ってた理由が、小説ともリンクしているようで嬉しかった🏔


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ゴンザレスの 「ソロピアノ」
素朴だけど美しい
哀愁と懐かしさとあたたかさ



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ジャズの名曲、癒される
耳コピでけっこう弾いたなぁ

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今気になるのは
James Blake好きにも、とおすすめされた
ニルス フラーム。
ピアノに電子音、アンビエント
 
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去年の9月、お二人にインタビューさせてもらったのがきっかけで聴きました
上原さんの情熱的なピアノもだけど
ハープってこんな音なの?!っていう衝撃

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上原さんに
「またピアノやってね」って言われてうれしかったので



今は、絢香さんのにじいろを
練習中!