『池田クレモナ・モダンタンゴ音楽工房(ラボラトリ)』
フルートを担当してしている、ゆきです
このブログは、フルーティストゆきの毎日を書いています。
どうぞ、最後までお付き合いください
そんな私たちクレモナは、木管楽器四人組で室内楽をしています
クレモナでの活動や、お知らせもこのブログでお知らせしていくので、ぜひ楽しみにしてくださいね
本日お話するのは、ピアニストです。
ワイセンベルグ(Pf.)
ドイツ・グラモフォンからでているCDです。
ワイセンベルグは、ユダヤ人収容所生活も送ったり、結構大変な人生だったのですが、ここでは割愛しますね。
まず、この人のドビュッシーの演奏では、作曲家の坂本龍一氏も大きく影響を受けたみたいです。
ちなみに21世紀に入りルガーノ(スイス)で闘病生活をしていたワイセンベルグに、監督かじくんはあっているみたいです。
(この話は監督かじくんから直接聞いてください。)
では、なぜ坂本龍一という作曲家と、監督かじくんがこの人のドビュッシーに心惹かれたのでしょうか?
その答えは、CDを聴いてくださるとよくわかると思うのですが、決してロマンチックな音楽を表現するピアニストではありません。当然、フランス趣味の印象派の音楽ではありません。
あくまでも、ドビュッシーの設計した音楽を、後世のワイセンベルグが再構築している新しい音楽です。
特出していると思うのは、ワイセンベルグの音の切り方にあります。
ピアノの場合、上級者になれば音を自分で切らなくなります。(ペダルを使用する)
当然、ワイセンベルグもペダルを多用しています。彼の演奏では、様々な音が同期しています。そうなると、大切なところで音楽の長短がはっきり分からなくなるのですが…。もともとドビュッシーのピアノ曲は長短がはっきりしていません。
調性とメロディが、緊密で折り重なっている表現をワイセンベルグは見事にやってのけていると私は感心しました。
クラシック音楽の教科書では、もしかしたら認められないかもしれませんが、80年代当時異端とされた音楽も、30年以上たった今日では、ワイセンベルグの演奏が教科書的な音楽となりつつあります。
人の評価というものは勝手なものです。
クレモナでも、ドビュッシーのように、ベースの13度上の音で、フルートがのばしをしていることがたくさんあります。隣にいるサックスのみーこは14度(7度)を鳴らしている時があるのですが、まさにワイセンベルグのドビュッシーのように浮遊感があります。
やはり、私たちもドビュッシーからワイセンベルグの系譜の中にいると実感します。
私たちクレモナでは、アストル・ピアソラという人の作品を使って演奏をしています。皆さまもよくご存知かもしれませんが、ピアソラは20世紀末に他界しています。クラシック音楽の多くの場合、作曲者はすでに死んでいます。ですが、ピアソラをはじめ多くの作曲家はその設計図(楽譜)を後世に残しております。
ドビュッシーの作品でワイセンベルグが行ったように、ピアソラの作品で私たちクレモナは再構築していきたいと考えています。
このCDは、新しく演奏を試みるという情熱を感じることのできるCDです。
新しい音楽をするという事、自分が先端に立つという事を考えていきたいと思います
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