『池田クレモナ・モダンタンゴ音楽工房』
インスペクター  フルート担当 ゆき
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このブログは フルートゆきがその時に感じたあれこれを お伝えしているブログです🎵


本日お話しするのは

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ザビーネ・マイヤー (Cl.)
ドリスデン国立管弦楽団
プロムシュテット指揮
『ウェーバー クラリネットコンチェルト』

マイヤーという人、昔はとびっきり美人だったという話はききます。生粋のドイツ人がウェーバーを演奏するとこうなると、教えてくれる1枚です。

このウェーバーは、モーツァルトに作曲も習っているのですが、実は親戚関係にあったみたいです。あまり知られていませんが…、モーツァルトの奥さんは(コンスタンチェ)、ウェーバーのお父さんの妹でした。
そんなウェーバーは、叔父さんモーツァルトの作品をしっかりと意識するのですが、。

モーツァルトは、『フィガロの結婚』というオペラで ケルビーノというズボン役(女声が男装してする役)が、出演する場所にだけ当時新しい楽器であったクラリネットを必ず使っています。おそらく、モーツァルトはこの新しい楽器の使い方を悩んでいたのでしょう。なんとも言えない中性的でいて、まさにケルビーノのパーソナリティにぴったりです。
ウェーバーは叔父モーツァルトのクラリネットの使い方をしっかりと学んで、後のロマン派にその基礎を受け継ぎ、ワーグナーなどに多大な影響をあたえます。

今日、オーケストラでクラリネットが活躍する事ができるのも、ウェーバーの功績かもしれません。ですが、現在の主流となっているクラリネットはフランス式のブッフェ・クランポンで、ドイツ式(エーラー管)は、殆どみません。

ここで、考えてみたいのですが、私たち現代にいきる演奏家として、伝統を受け継いで演奏しています。多くの作曲家はすでに亡くなっています。
ですが、自分たちの音楽は伝統の中だけではないとおもうのです。伝統が大切なら博物館で演奏すればよいだけです。新しい物をクリエーションしていきたいと、クレモナは考えています。
だから、
あえてクレモナでは、このクラリネットを使っていません。モーツァルトやウェーバーが新しい楽器としてクラリネットを使ったように、私たちはソプラノ・サックスを使用しています。
クラリネットを使わないお陰で、位相の問題は解決しました。
だから、自分たちクレモナの音楽は新しいんだと実感しると同時に、ウェーバーにもその創造性を継承していると考えています。

5月5日(土 端午の節句) 14時開演
第5回 定期公演【Mio passo 希望の轍】
池田市民文化会館 アゼリアホール
入場料:3000円

間も無く、発売開始です。
よろしくお願いいたします。


フルート ゆき