先に謝っておきますが、私は経営学を選択していたので経済学・民法・統計学についてはあまりよく分かっておりません。今回は経営学を前提で書きますので、他の科目を選択されている方はあまり役だ立たない部分もあると思います。出来る限り役立てるような事を書こうと思います。

・勉強の時間配分
選択科目は明らかに後回しにされる科目です。特に経営学は勉強時間が少なくていいと予備校も先輩も言うものですから、一番手を抜いて?しまう科目でしょう。ところがそれはある種落とし穴のようなものでして、危険な発想だと私は思っています。

まず私の実績から言うと、160時間程度の勉強でした。全体3180時間中わずか5%と、時間だけでいうと確かに短いです。時間ではかると確かに勉強時間は少なくていいというのは私も結果的には同じになりました。ですが、勉強方法は他の科目と比べてヘビーな一面もあったように思います。

・計算が難易度高
私は理系出身者ですのでさほど計算が難しいと感じたことはありませんでした(覚えるのが大変でした)が、文系出身で、数学は高校2年生からやっておらず私立受験特化で数学を捨てていた人にとっては相当ヘビーな問題が多いです。

コンベキシティまで完璧にしろとかは言いませんが、経営学の第2問は必ずファイナンスの計算問題が出てきますので、会計でやるような割引現在価値の計算だけでは対処できないような、二項モデル等の問題は相当練習しておかないと本試験で失点源になってしまいます。

数学まで立ち返る必要は全くありませんが、数学に似た公式を覚えて問題に当てはめるという感覚を思い出して、問題集などにあたったほうがいいと思います。

・理論は博打に近い
博打に近いほど、予備校の対策は外れてしまう年が毎年あるようです。例えば2011年度はカントの定言命法についての出題などがあり、もはや経営学といえるのかなんなのかわかりません。そのくらい外してくるので、広く浅く対策をしていかないと厳しいと感じています。

私の場合は、なぜか2011年の本試験で理論は10個書くところがあって3つくらいしか合っていないはずなのに平均を超えていました。理由が分からないので、現在答案返却等開示をお願いしているところです。

覚えている範囲でもしかしたら、と思うところはやはり「空白をつくらなかった」からかもと思います。十分わからなくても、何かそれらしい事を考えて書く事が心象点を挙げる結果につながるのかもしれません。特に皆これは白紙にするから埋没だろう、と判断された問題をきっちり解答することが点数アップにつながるようです。

・教材をどこまで使うか
私は結局TACの教材だけで経営学で科目合格レベルの成績である58.90を取ってしまいましたが、周りの方を見渡すとそれはまぐれで取れただけという事を感じています。特に理論対策については、TACよりも大原のほうが手厚くやっているようですので、もし2年目以降のチャレンジの方は両予備校の講座を単科で取るのもいいかもしれません。ただしその時でも、幅広くやり過ぎて他の科目がおろそかになっては本末転倒ですし、バランス感覚は崩さないよう留意すべきだと思います。


ちなみに、余談ですが、私は理論が26.15(偏差値52.3)計算が32.75(偏差値65.5)でした。計算は全てを救うのは経営学でも同じです。監査論や企業法が低調だったのを覆してくれたのは計算のおかげでして、理系出身者の強みは計算なのだと実感したものです。理系出身の方が挑まれる場合は、計算は周りより優位に立ちやすいことを意識しておくと、精神的に楽かもしれないですね。



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