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こんばんは。

 

 

 

 

 

 

 

 

日が短くなって

温度が急に冷えてくる

午後3時頃

冬のホリデー気分を感じる時間です。

 

今日のブログは、長くなりました。

どうかお付き合いくださいませ。

 

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(苦手ながら頑張っていました。。。紙袋にティッシュがお決まりのパターン)

 

毎年、12月には、恒例で仲の良い同僚や友人とギフトの交換をしていました。

ギフト選びは、かなり苦手。

ギフトを渡すのは、だいたい、クリスマスの日から遡って、最後にその人に会う日。

なので、早めに準備しないと間に合わないことも。

でも今年は、ほんの少し贈るだけなので、ちょっと気が楽です。

 

ホリデーシーズンの始まりは、

サンクスギビングデー(Thanksgiving Day, 今年は28日でしたが、普通は11月の第3木曜日)。

家族が集まって、

日本のおせち料理のように 、毎年恒例の七面鳥、マッシュポテト、インゲン、パンプキンパイを

食べ、その後は、テレビでフットボールを観たりして、くつろぐ。

翌日からは、ホリデー商戦が始まり、

ショッピングセンターは大にぎわい。

お正月の初売りみたいです。

 

ロックフェラーセンターのクリスマスツリー

 

ロックフェラーセンターのクリスマスツリー(上の写真)の点灯式は、

年々早まっている様子。

クリスマスツリー・ハンターがいて、ヘリコプターで

毎年ツリーを探すのだそうです。

ツリーは一見の価値ありです。

「みんなのためにありがとう」という気持ちになります。

 

デパートのウインドウもさることながら、

イタリア系、ヒスパニック系(=カトリック教徒)の

クリスマスのライティングやディスプレイは、かなり

派手で、そういう人の多く住んでいるところを

見に行くのも楽しいもの。

 

日本でいう忘年会のようなパーティがあって、

家では、ギフトや食事の準備をして

クリスマスを迎える。

クリスマスを過ぎたら、ホリデーシーズンのピークは終わったようなもので、リラックスムード。

ニューイヤーズ・イブ(大晦日)をパン!パン!と派手に祝って、元日はのんびりし、

2日から仕事、という味気ないパターン。

海外にいる日本人が最も懐かしく思うもの、それは風情ある日本の年末年始。

 

クリスマス、は、キリスト教徒のための祝日。

クリスマス・イブは、とっても重要。

クリスマスは、各宗派、各家族、特に自分の祖先がどの国から来たかによって

かなり慣習が違うと思います。

セント・パトリック教会

(クリスマス・イブのセント・パトリック教会の誕生のシーンのセット。まだキリストは生まれていません)

 

去年まで毎年、友人の家族が私たち夫婦をクリスマスに招待してくれました。

友人のお母さんは、ポーランド系アメリカ人(アメリカ生まれ)。

クリスマスの季節が大好きです。

 

2m以上ある、アーティフィシャル・クリスマスツリーには、

ひとつ、ひとつに思い出のこもった

オーナメントがたくさん吊り下げられ、

あふれんばかりのクリスマスのフィギュアが棚や窓枠に置かれ、

リボン、キャンドル、

アマリリスやポインセチアなどのお花が窓や壁に飾られ、

赤い色味の、テーブルクロスやナプキンが揃えられ、

綺麗にラッピングされた、

家族のためのクリスマスプレゼントを少しずつ用意しては

クリスマスツリーの回りに置いて、

全ての準備をとっても楽しんでいらっしゃる様子。

いよいよ家族が集まってくると、みんなで

ポーランド人が多く住むグリーン・ポイント地区に行って

お肉屋さんや食品店で食材を揃える。

 

私の友人と義兄さんは、デザート担当で、

レインボークッキーやジンジャークッキーなど数種類のお菓子を焼く。

 

クリスマス・イブの夜、お父さんは、ボランティアでサンタさんになって、

子供達のいる、施設にギフトを届けに行く。

 

お父さんが帰ったら、

最初に(オプラテック. Oplatek)という薄い、クリスマス用のウエハース1枚をみんなに回して、

手で割って、各々ひとかけら、いただく。

それから食事。

 

疲れてない時は、それからミサ(service;サービス)に行く。

 

クリスマスのギフトは、翌日クリスマスの日の朝に開ける。

クリスマスの日も早めのディナーで、ご馳走を食べる。

クリスマスツリーやオーナメントは、年明けの数日は

飾っておく。

という感じです。

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(クリスマス用のデコレーションアイテムが並ぶお店)

 

 

私が「日本では、クリスマスに、

ケンタッキーのフライドチキンと

『クリスマスケーキ』、と呼ばれる生クリームのケーキが

たくさん売れるのよ」。

と話すと珍しがります。

日本だけの習慣ですからね。

 

子供の頃、私の母は、どこからどう聞いたのか、

「クリスマスの日は、アメリカ人は、ターキー(七面鳥)を食べるけど、

うちは、チキンの骨つきモモ肉にする」と言って焼いてくれました。

七面鳥は、11月のサンクスギビングデー(感謝祭)に食べるのですが。

私の母みたいな人がいっぱいいて、家でチキンを焼くのは大変だから、

とケンタッキーのチキンが登場した、

という筋書きが想像できますね。

 

実際にクリスマスに呼ばれて私が食べたのは、

ハムとローストビーフとポーランドの大きなソーセージ(キルバサ, Kielbasa)でした。

 


 

以前、住んでいたテキサスは、

「バイブル・ベルト(Bible Belt, 聖書地帯)」、

と呼ばれ、キリスト教の信仰者が多いので

ホリデー=クリスマス、でした。

 

次に住んだフロリダでは、

大型のホームセンターで仕事をしていた時に

クリスマスの意識が

変わる体験をしました。

店で働く人のほとんどは、キリスト教の方だったのでしょう、

太った店員さんが、サンタクロース、

小さい私が、クリスマス・エルフ(小人)の格好をして

行進したりして

何の疑問もなく、「クリスマス」ツリーを売っていました。

 

私が、一人のお客さんに「メリー・クリスマス!」と言った時、

「それもいいわね(That's a good idea)」という答えが返ってきました。

おそらくユダヤ人の方だったんですね。

フロリダは、アメリカ北東部などから移ってきた人も多いんです。

 

それ以来、人に「メリー・クリスマス」、と言うことに

大変慎重になりました。

いろんな人種、宗教の人が住んでいる

ニューヨークでは、特に注意が必要です。

うかつに、「メリー・クリスマス」とは、言えないので、

社交辞令は、「ハッピー・ホリデイズ!Happy Holidays!」。

(もちろん、相手のことを分かっている場合は、別ですよ)

そう言っておけば、クリスマスも、ハヌカも、元日も、

どの祝日にも当てはまるからです。

 

アマリリスの鉢植え

(アマリリスの球根がちょうどホリデーの時期に咲いてくれると嬉しい)

 

ニューヨークは、ユダヤ人が多く住む街です。

ユダヤ人にとって、この時期の大切な祝日は、ハヌカ(Hanukkah)です。

紀元前165年にエルサレム神殿をギリシア軍から奪回したのが

始まりだそう。

ユダヤ暦に従って、今年は、12月22日から12月30日まで。

 

私の周りにもユダヤ人は多く、

彼らを抜きにしてクリスマスばかり語るのは、ちょっとはばかられます。

ちょっと脱線しますが、ユダヤ人について。

 

私みたいに鈍い人間には、

正統派ユダヤ教徒以外(同じ格好をしている)、

ユダヤ人を見分けるのは

簡単ではありません。

 

鉤(かぎ)鼻で黒い髪。小柄な女性が多い。

これだけでは、あまりに抽象的ですね。

 

話していると、わかることがあります。

知的で頭の回転が賢くて、一歩も二歩も先や周りの状況を読むことができる。

気のつき方や物の考え方が、とても細かくて日本人的。

プラス、辛辣なユーモアのセンス。

言っていることがお互いに分かり合えたりするな、と思った時、

同時にユダヤ人かな、と思います。

 

他にもいくつかのヒントはあります。

どれも、必ず、と言うわけではありませんので念のため。

 

この時期なら、大きな家なのに、

前庭にクリスマスの賑やかなライトや飾りが付いていない場合。

 

名字(ラストネーム)でわかる場合。
 

「バーグ」がつく。

(例)

スティーブン・スピルバーグ(Spielberg)

マイケル・ブルーンバーグ(Bloomberg)

マーク・ザッカーバーグ(Zuckerberg)

 

「スタイン」がつく

(例)

アルバート・アインスタイン(Einstein)

レオナルド・バーンスタイン(Bernstein)

 

経済界を始め、学者、俳優、などにも優秀な人がたくさんいるんですねぇ。



ギフトショップでは、

クリスマス用以外に

ハヌカ用のコーナーがあります。

ラッピングやカードに使われる色は(もちろん全てじゃないんですが)、

クリスマスが、赤、緑、ゴールド、が中心に対して

ハヌカは、青とシルバーがメインです。

 

大抵のユダヤ人は、慣れているせいでしょうか、

クリスマスの気分を味わったり、

気軽にメリークリスマスと言ったりもしています。

同僚は、「母は、フランス系アメリカ人だったけど、

父がユダヤ人だったから、子供の頃クリスマスにプレゼントはもらったことがない。

どうして私はもらえないのかな、と思ったものよ」

と言いながら、今は、たくさんのプレゼントをクリスマスの時期に買っています。

 

(リースやグリーンを売るお店)

 

日本でお正月を迎えたのは、この30年で一度だけです。

大掃除をしたり(アメリカでは大掃除は春が多い)、お寺や神社に行って、祓ったり、祈ったり、

一年のけじめをつけて、新年を厳かな気持ちで迎えるという習慣。

おせちを予約したり、高級なカニや牛肉が荒巻鮭や数の子より増えたり、

少しずつ変わって来てはいるようですが、

それでも「気持ち」や「気分」は残っていると思います。

 

「日本では、きらびやかなクリスマスのイルミネーションが、

翌日から突然、お正月のディスプレイに変わって、

大晦日には、仏教のお寺に行って、

お正月は、神道の神社に行く」と、

アメリカ人に説明しながら、

日本人のホリデーシーズンは忙しいな、と思ったものでした。

 

(マンハッタンでは通りでクリスマスツリーが売られています)

 

去年の今頃は、引越しの準備とホリデーシーズンで

毎日バタバタしていました。

ところが、今年は、一生のうちで

一番お気楽な12月。

 

仕事も学校で、何を終わらせる心配もなく、

忘年会もなく、パーティもなく、

街や人の様子を見たり、

年末年始の気分を味わえたらいいなあ。

 

自分に甘く、贈り物したり、食べたいもの食べに行ったりしてね。

 

ちょっと、ちょっと、そこの私。

年金暮らしですよ。

あまり浮わついては、いけません。

見るだけよウインク

 

長い文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

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(ボサボサのファイカス・ピュミラ(Ficus pumila)をツリー状に仕立てたこともありました)