こんばんは。

八千草薫さんがお亡くなりになったというニュースを耳にしました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 


 
 
八千草薫さん

 

 

 

 

 

最近の 大雨や台風による被害の様子を聞くにつけ、

昔、見たドラマ『岸辺のアルバム』のことを思い出していました。

このドラマは、多摩川を舞台に、家族の人間模様を描いたもの。

地方都市に住む15か16歳の私には、

内容が難しすぎて、よくわからなくて、キョトンとしていました。

記憶に残っているのは、

濁った水の色とザラっとした感覚。

八千草薫さんが出ていたこと。

 

八千草薫さん

 

 

 

そして、ジャニス・イアンが歌ったテーマ曲「ウィル・ユー・ダンス」。

悲しいと思えたドラマの内容。

ぽっかり穴の空いた心が、

英語の意味もわからないこの曲の、

声と音楽の切なさに、救われる感じがして

気持ちにピッタリだったと記憶しています。

あえて歌詞は知らない方がいいのかな。

ここしばらく、頭の中ではこの曲がずーっと流れています。

 

 

 


 

久しぶりに八千草薫さんの本「優しい時間」(世界文化社刊)を開いてみました。

アメリカから持ち帰っておいてよかった〜。

 

上品なお母さん役が多かったと思いますが、

宝塚のご出身で、お若い頃は、オードリーヘップバーンを思わせる可憐な美しさ。

 

 

 

 

 

 

 

20歳年上の映画監督谷口千吉氏と結婚されたんですね、勇気がありますね。

まるでお人形さんのようです。

 

 

 

 

 

 

 

八千草薫さんのドラマや映画はほとんど知らなくて、

多分、この本を手にとったことがきっかけで、

八千草薫さんのことを好きになったように思います。

 

山登りのことや、

お仕事のこと、

日常生活で見たり、考えたりしたことが綴られています。

正直で真面目な文面は、ふんわりとした優しさでいっぱいですが、

時におかしく、時にたくましく大胆不敵、芯の強さを感じるものでした。

 

 
 
  コスモスと金魚草

 

 

 

貸し農園から、コスモスと咲き始めの金魚草を少しだけ。

お隣さんの畑の、大根の葉の緑を借景にして撮らせていただきました。

 
 
八千草薫さんの本

 

 

数日前、親戚のお葬式がありました。

日本でお葬式に出るのは、20年振りくらいでしょうか。

シンプルだけれど、丁寧。

みんなの気持ちがひとつになって

静かで心の鎮まる、よいお葬式でした。

儀式を通して、故人とのお別れを

体と頭に受け入れさせていくんだなあ、と思いました。

私の頭の中で またこの曲「ウィル・ユー・ダンス」が流れていました。

 

夕焼け空

 

 

優しい時間をありがとうございました。

夕焼けを見た時もこの曲が流れていました。

 

皆さん、それぞれに心を映すぴったりの曲がおありでしょうね。

私の場合、次に心に響く曲が出てくるまでしばらく、「ウィル・ユー・ダンス」が

続きそうです。