「通っているジムに可愛い子がいれば、いくらでも頑張れる!」
と張り切る友の生半可な気持ちを、
まず芯から鍛えるため温泉に向かう。
シャワーを浴びシャンプーして弱酸性のボディーソープで身体を清め
いざ水風呂へ。
「めっちゃ冷た!温泉にきて初めて最初に水風呂に入ったよ」
「まず水風呂で血管を締めて、サウナで解放します。」
コップ一杯の水を飲ませ、
「では、参りましょう。」
とサウナ室へ促す。
「俺サウナ好きだぜ!」
と親指を立てる君へ
「ここではロウリュを体験できるんですよ。」と
熱波師と呼ばれる職人がサウナストーブにアロマ水をかけ、その水蒸気をタオルで仰ぎお客さんに浴びせることで一気に汗を吹き出させるロウリュ。
初めて体験したときは顔を覆い隠しながら
「もうやめてください!もうやめてくださーい!」
と叫んだ僕も今では手を挙げ
「おかわりで」
と言えるまでになりました。
そして今宵
「通っているジムに可愛い子がいれば、いくらでも頑張れる!」
という中二病みたいなことを言ってる友を鍛えるため、ロウリュが開始された。
熱波師が登場し
「それではロウリュ始めさせていただきます。」
「あの人めっちゃニコニコしてるし、これから何始まるの?タオル振り回すん?エンターテイナーなの?」
「室内の温度は変わらないんですけど、タオルで熱波を作ることで体感温度がすごいことになるので、、頑張ってください。」
と両親指を立ててエールを送った。
すると一波目で
「こりゃー無理じゃー!」
と叫び二波目で
「死ぬ!死ぬ!」とわめき
三波目で
「うぉーーーーーー」
と雄叫びを挙げながらサウナ室から出て行きました。
もう一度挑戦させようとしましたが、芯から怯える彼はウグイス色に濁る露天風呂に入り星空を眺めたまま出てきませんでした。
青峰佑樹☆彡