先日アップした蘇州夜曲は、多くの方々から嬉しい言葉をいただきました。その中でも特に沢山反応をくれたのが中国人の友達。
この曲は日中戦争時に作曲された歴史的背景がありますが、私はそういう意図ではなく美しいメロディと歌詞を皆に聴いて貰いたくて歌い、中国人の友人達も純粋にその曲を楽しみ、故郷に想いを馳せてくれました
「蘇州に住んでたことがあるけどこんな曲があるなんて知らなかった、綺麗な曲だね！演奏してくれてありがとう」
「ゆきさんの歌を聴いて先生や友達と一緒に歌った事を思い出しました。歌はやっぱり不思議な力がありますね。故郷の人達に会いたいなぁ」
などなど、とっても嬉しいコメントを寄せてくれました。
音楽や香りなど、五感に働き掛ける要素は思い出や感情と直結していますよね。
私の歌を聴いてくれた友達が昔の事を思い出し、望郷の感情が生まれたなんてとても素敵なことだと思ったし、逆に私の方が友達の言葉に勇気づけられました。
「あぁ、歌って良かった、音楽ってこんな力もあるんだ」と。
音楽は万人のものですが、私は音楽家としてその技術も内容理解も芸術的に高めて、自分でも納得できる形でオーディエンスに届けたいと思っています
と言うことで、（いきなり何やねんという感じですが笑）
以前武満徹の「小さな空」を一緒に演奏したフルーティストの下野依子さんと再び共演です
今度はちょっと毛色を変えて、ターンエーガンダムから菅野ようこさんの「月の繭」を２人で演奏してみました。
ターンエーガンダムって、皆さま見た事ありますか
私はターンエーを見るまでは
「アムロ、いっきまーす！」
「父さんにもぶたれたことないのに」
等のガンダムネタしか知らなかった程度であまり興味は持っていなかったのですが、インターネットで偶然聴いた「月の繭」がとても綺麗で惹かれた事がきっかけで、ターンエーを見ることになりました
エヴァンゲリオンもクロノトリガーもなんですが、私いつも音楽から入るんです。そういうタイプの人、他にもいますか？
ターンエーは絵柄も話の内容もほんわかしていて、全然ガンダムっぽくないんです。
主人公の少年は月の世界から地球に来た異星人で、２つの星の橋渡し的存在になります。人々の交流が始まると、差別される人も出てきたりして、平和主義者の主人公はそれに傷つきながらも立ちあがる…
ような話だったかな。
何年も前に見たからうる覚えだけど。
全話見終わった後くらいに東日本大震災が来て、話の内容とリンクしているような気がして鳥肌が立ったのを覚えています。
そして今、コロナウイルスで世界中が大混乱になって私もイギリスで差別に遭い傷付いたりした事もあり、この曲を歌うのは私にとってちょっと特別です。
思い入れのある曲を演奏するにあたり、今回はかなりこだわってみました
原曲を五線譜に採譜するところからはじめ（芸大学部生ぶりの聴音…笑）、フルートと歌用に編曲しパート譜を作り、低音部はパソコンの打ち込みで作りました。
一切妥協したくなかったので演奏も何度か録り直したし、動画編集も時間がかかりました
全て私にとって初めての経験なのでめちゃくちゃ手間がかかりましたが、なんせ時間だけはあるし、すごく楽しかったので制作期間中は時間があっという間に過ぎて行きました。
全く知らないアニメの曲だったにも関わらず、快く共演してくれ素晴らしい演奏をしてくれた下野依子さんには本当に感謝しています
ありがとう！！
ありがとう！！中間とラストの彼女のソロパートは聴きどころです
サムネも作ってみました。笑
YouTuberの人たちって毎日こんな大変な作業をしているのですね…凄すぎる