小林由依×渡邉理佐(学パロ)
続きです










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初めてあの子を見た時
結構荒れてるな
そんな印象だった

今まで色々な子を担当してきたけどこの子は少し周りとは違うものを感じた。



瑞穂「小林由依ちゃんだよねこんなところで何してるの?」

『ふふ、お姉さん私のこと知ってるの?ここで話すのもなんだしもう少し話しやすいところにでも行く?』


これがこの子との初めての会話、1度目の補導だった。
明らかに通報時に聞いていた年齢には見えない
話し方や身だしなみ明らかに成人女性のようなものだった。


瑞穂「私は、櫻警察署生活安全課の土生瑞穂です。」

『へぇ、警察の人なんだ。さすがに警察官に手出すほど馬鹿じゃないよ?じゃあね』

瑞穂「ちょっと待って君未成年でしょ?」

『さあそれはどうかしら』

保乃「小林さん見つかった」

『あら、もう1人登場?』

保乃「えっ、」

瑞穂「この方が小林さん」


保乃も驚いている
やはり想像していた子とは違かったのだろう


『私、小林苦手なの。下の名前で呼んでくれると嬉しいな』

保乃「え、えっと、由依ちゃん、、、あっ私は櫻警察署生活安全課の田村保乃って言います。

『保乃ちゃんに貴方は瑞穂ちゃんね。じゃまたどこかで』



そう言い背を向け歩いていってしまった
なれない空気感に圧倒されてしまい上手く対応をとることができなかった。

そして2度3度と彼女を補導する回数が増えていた。
会う度にほんとにこの子は未成年なのだろうかと疑問に思ってしまう。
受け答えや対応の仕方が明らかに成人女性そのもので
私自身なんというか同級生と話しているそんな気分になってしまう

4度目の補導
事は大きく動きだした

通報を受け、いつも通り由依ちゃんの元へ向かう。


瑞穂「ごめんね、お楽しみに向かう途中だったかもだけどこの子未成年だから捕まりたくなかったら散った散った」



私がそう言うと由依ちゃんの隣にいた人はその場から居なくなった。


『はあ、瑞穂ちゃん。せっかく今からお楽しみだったのに』

瑞穂「由依ちゃんさすがにこれは止めない訳には行かないでしょ。ほらちょっとこっち来て」

『やめ、、、』


バタン


瑞穂「えっ、?」


急に彼女は私の目の前で倒れた。
私は急いで抱き抱え職場にもどった。


保乃「えっ!由依ちゃん!?どうしたん?」

瑞穂「さっき補導しようと思ったら倒れちゃった。」

保乃「ええ、あっ救護室のベットに寝かしたあげよ」


なんかこのまま寝かせておくのも寝苦しいだろうから
メイクを落として服装を着替えさせる。

メイクを取ると幼くなる顔
まだ未熟な身体に
初めてこの子が未成年だということを自覚した
次、由依ちゃんが目を覚ました時
ありえない光景だった

目を覚ました由依ちゃんに保乃が話しかけ触れようとしたら腕を振り払われたのだ。



保乃「大丈夫、?」

『や、やめて!』

保乃「えっ、由依ちゃんどうしたん?」


戸惑う保乃を見て、
私は由依ちゃんにカマをかけるようにいつものテンションではなしかけた


瑞穂「おっ由依ちゃんやっと起きたおはよー!」



すると普段とは違う怯えたような表情に違和感を感じた。




瑞穂「なんか怯えてる?」

保乃「あのさ、確認なんやけど保乃達のことは分かる?」




私たちの顔を交互に見て挙動不審な姿にひとつの疑惑が浮かんだ。



保乃「もしかして」

瑞穂「そのもしかしてかもね。えっと櫻警察署生活安全課の土生瑞穂って言います。でこっちが

保乃「同じく櫻警察署生活安全課の田村保乃です。貴方は小林由依ちゃんだよね」

『は、はい』


これはどうしたものか


保乃「今日はね、7月14日の18時だよ。そして会うのもこれで4回目くらいかな?」

瑞穂「由依ちゃんはね。未成年飲酒、煙草しちゃったのとホテルに向かう所を補導されたって感じかな。やっぱり覚えてない?」


ふるふると首を横に振り涙目になって不安そうな表情からほんとに覚えてないんだなと思った


保乃「ほんまに覚えてないんやな。これ最初に由依ちゃんと会った時の写真なんやけど」



目を見開き、軽く身体が震えている。



保乃「今日はどうしよっか、もう少しここに居てもいいけど」

『大丈夫です。帰ります』


このままここにいると恐怖に苛まれそうなのだろう。
今日はひとまずお家に返してあげよう。


瑞穂「わかった。でもこれだけ渡しとく。今の由依ちゃんなら聞いてくれそうだから。もしなんかあったらいつでも連絡してきていいから」


私は自分の連絡先を書かいた紙を渡し、
そのまま家に帰る由依ちゃんを見送った
このまま何も起こらないことを願うばかりだった


あれから1ヶ月由依ちゃんの目立った行動は見られなかった。


保乃「なんか平和やねぇ」

瑞穂「だね。いいことだよー」


そんな中身のない会話をしていると突然私の携帯が鳴った。


プルルルルプルルルル


着信の電話番号を見ると非通知からだった。
なにか胸騒ぎがして普段は余りでない非通知の電話に出た。



瑞穂「もしもし?」

『たすけて、』


声を聞いて一瞬で誰かわかった


瑞穂「えっ由依ちゃん!?今どこにいるの?」

『わからない、でもホテルにいて、私何も分からなくて、、どうしたらいいのか分からなくて』
   


ホテル、、
確か由依ちゃんを補導したことのあるホテルは1箇所だけ私たちはそこに向かうことにした。



瑞穂「ホテル、、、わかった今から向かうからそこで待ってて。急ぐね!保乃いくよ

保乃「えっあっうん!」

瑞穂「電話繋いどくから何かあったら話して」


それから私たちは急いでホテルに向かった。
ホテルについてからフロントの人に由依ちゃんの大人っぽい時の特徴を話すと案の定このホテルにいた。

私たちは由依ちゃんのいる部屋に入った。
すると部屋で倒れている由依ちゃんを見つけた。


瑞穂「由依ちゃん!保乃とりあえずベッドに寝かせよ」

保乃「う、うん」


私たちは由依ちゃんをベッドに運び、寝かせる
魘されてる訳でもなくてかといって穏やかともいえない寝顔になんとも言えない感情になる。

30分ほどすると由依ちゃんが目を覚ました。



保乃「よかったぁ、目覚ました」

『田村さん、土生さん、、グスン』


私たちを見た途端急に泣き出した
今回のを見てあの時思っていた疑惑が確信に変わった。



瑞穂「由依ちゃんはさ、もしかしたら解離性同一性障害なのかもね」

『えっ、?』

保乃「一人の人間の中に全く別の人格が複数存在するようになることのことを言うんやけど。今の由依ちゃんの状況はそれに当てはまると思うんよ」


保乃の説明を聞いて腑に落ちたような表情をしていた。
でも、戸惑いが隠せないようで目をきょろきょろとさせている。ら



瑞穂「今は受け入れられないかもしれない。でも私たちが守るからこれから一緒に頑張ろ」

『っ、、はい、、』


由依ちゃんが何を抱え何を思っているかは分からないが
私と保乃は由依ちゃんを全力で支え守ると誓った。


由依ちゃんが高校生に上がり、
時が経つにつれて人格が変わる回数は増えていた。

その度に補導をし由依ちゃんのそばに居た。
なるべく保乃と変わりばんこで由依ちゃんの家に行き、
由依ちゃんの様子や出来事をメモした。


3回目の転校
転校先の学校名を聞くと私たちの年の離れた幼なじみの理佐と同じ学校だった。

由依ちゃんがこの高校に来て初めて休学になった時
由依ちゃんの家に向かう途中に理佐に会った。

まさか由依ちゃんと同じクラスだったなんて
理佐には私たちが由依ちゃんのことを知っているという話をしなかったが理佐がいる学校なら少なからず安心できる



これで少しは状況が変わるといいんだけど、

















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最後までお読み頂きありがとうございました


では、

またね*