小林由依×藤吉夏鈴(学パロ)
リクエストです。遅くなってすみません












     
 



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『そしたらここはね』


その声が好きだった
君の声を聞くと心臓がどきどきしておかしくなってしまいそうになる。


さらさらで綺麗な髪も
人より少し明るい瞳の色もすき



君の先生の全てが私の求めているものだった。



夏鈴「先生、好き」

『んぇっ、、?』


小さく先生から漏れ出る声
その声ですら私の耳が疼いてすこし擽ったくて恥ずかしい。



『藤吉さん』



名前を呼ばれて先生の顔を見る。
何を考えているか分からないその瞳
うるうるとしていて今にも惹き込まれてしまう。



『ごめんね』



わかってたよ。
そんなの




夏鈴「うん、知ってた」



なぜなら君は既婚者だから。
叶わない恋そんなのわかってるけど溢れ出してしまった想いを止められなかったんだ。


夏鈴「ありがとう。小林先生」


私は荷物を持って教室を出ようとした。
すると右手を誰かに掴まれた。
そんなこと今できるのは教室に私と2人っきりでいる君1人しかいないのに





『待って』

夏鈴「待ちませんよ。もう補習は終わりましたし私は気持ちを伝えられたので」

『っ、、』

夏鈴「さようなら」





私は腕を振りほどいて教室を後にした。
何か言っていたような気がするけど私は振り返らず歩き続けた。






翌日何となく気まづいなと思いつつも時間はすぎていき
5限の小林先生の授業になった。

教科担当は論理国語




『と言いました。だから私は思わず応えるのです。』




先生の声が心地よい
やはり私は先生が好きなんだなと再確認する。





『藤吉さん、ここの文読んでくれますか?』

「はい」





あの日のことがなかったように時間は流れて行き
何も変わらない1日だった。



そしてさらに月日は流れ2ヶ月程がたった。
学校が終わり家に帰り特にやることの無い私は夜の街を少し散歩することにした。




しばらく歩きそろそろ帰ろうかななんて考えていると、、




『や、やめて』  





少し離れた公園から聞こえてくる罵倒とそれに怯える声。




𓏸𓏸「こんなことも出来ないのかよ!ほんと使えないな」

『ごめんなさい、ごめんなさい』



怯える声の主を私は知っている。


なぜなら大好きな人の声だから。




「チッ、、、はぁぁぁあ」




めんどくさい。こんなの私の性にあわない。
でも好きになってしまったのだから仕方がない。

こんな奴が初恋とか
今でも想い続けている自分に苦笑しながら
君の元に向かう。




「ねぇ何してるの?」




思っていたよりも低い声が出たなぁ




『ふじよし、、さ、ん、?』



先生は震えていて今にも消えてしまいそうなほど儚かった。



𓏸𓏸「誰だよお前。関係ないだろ?これは俺たちの問題なんだよ」




この人の顔どこかで見たことがある気がする。



あっそうだ。先生の旦那さん
1度だけ教室で先生が他の生徒と話している時に見せていた写真をチラ見したことがあった。


まさかこんなクズだったなんて
怒りがふつふつと湧き上がってくる。





夏鈴「関係あるよ。私はこいつの生徒なの」

𓏸𓏸「生徒?ガキのくせに。首突っ込んで来んな」

夏鈴「私は由依が好きなんだよ。その汚い手離してくれる?どんな関係であれ好きな人を傷つける人は嫌いだ」

𓏸𓏸「こいつのことが好きなのか?こいつは物覚えも遅いし俺が教えてやんねぇとわかんないんだよ。しかもルックスだけが取り柄なのにさ全然させてくれないんだぜ?ほんとに使えないよな」



笑いながらそんなこと言う男に頭に血が上る
なんで先生はこんなやつと結婚したんだ。
先生にはもっと他にたくさん魅力があって素敵な人なのに。

悔しい。



夏鈴「お前なんかよりも絶対に先生のこと幸せにできるのに。」

𓏸𓏸「っ、ふざけたこと言いやがって」





男が拳を振り上げた瞬間





警察「おい何をしている!」



ちょうどいいところに警察が来た。



𓏸𓏸「チッてめぇ警察呼ぶなんて卑怯なまねしやがって」





卑怯なのはどっちだよ。
女しかも年下相手に手を挙げようとしていたのに。





警察「とりあえず詳しい話は署で聞く。着いてこい」





男は警察に連れられ消えていった。




今は私と先生2人っきりになった。
2人なんてあの時ぶりかもしれない。
とりあえず何か言わなきゃ、



夏鈴「大丈夫?なわけないよね」




今も震えている君を私はそっと抱きしめた。
優しく背中をさすりもう大丈夫だよという気持ちを込める。


しばらくすると




『あ、りがとう』



そういって私から少し離れていった。




私よりも身長が低いから
涙でうるうるしてる瞳
私の中の何かがプツリと切れてしまった





『、、、っん』

夏鈴「んっ、、」




君の唇に私の唇が触れる
何度も何度も繰り返しキスをする。


しばらくして離れると先生は肩で息をしながらこちらを見ていた。

やってしまった。
これじゃあ私もさっきの男と変わらないじゃないか
感情のままに先生を襲ってしまった




『はぁ、かり、ん、ちゃ、ん、、?』



先生の上目遣いが先程までは可愛かったのに
今は罪悪感しか感じなくなってしまった



夏鈴「ごめんなさい、、。」

『なんで謝るの?嬉しかったよ』

夏鈴「えっ、?」

『かっこよかったなぁ、さっきの夏鈴ちゃん』



いつもは苗字呼びのくせにこんな時だけ下の名前で呼ぶのはずるい




『ありがとう』



そう微笑む先生がどこかに消えてしまうのではないかと言うくらい儚くて綺麗で目が離せなかった

そして先生がどんどん近づいてくる。




『すき、、、んっ』




今は今だけは君の温もりに触れていたい。
















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最後までお読み頂きありがとうございました。




では、

またね