小林由依×渡邉理佐(学パロ)






  


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今はHRの時間

今日は文化祭が近いから何をやるか決めている。
この学校では三年生は全クラス劇をやることになっているから今は演目を決めているらしい

まぁ私には関係ない話だけど



窓側の1番後ろの席ここは私の指定席で
初めて自分の苗字が渡邉であることに感謝する瞬間だ。


私は横目でとある子を眺める


はぁ、かわいいなぁ


私には好きな女の子がいる
それは同じクラスで廊下側から2列目の後ろから3番目の席で
眼鏡をかけて前髪が長めのサラサラロングの子



小林由依ちゃん




友香「えっと、投票とった結果白雪姫をすることになりました。じゃあ今から配役決めてくよー。誰かやりたい人」


白雪姫か、王道だよね
小道具がいちばん無難かな


ってか誰も手あげないじゃん



澤部「時間もないし誰も手を挙げないなら決めちゃうぞ、」



担任の澤部、余計なことをしてくれるな



澤部「じゃあ鏡役井上、女王役守屋茜、狩人役武元」


井上が鏡役か何となくわかる気がする
それにあかねんの女王役は適任だろう
武元の狩人はきっと井上が出るからついでだろうな笑



澤部「で小人は森田、山下、谷口、増本、大沼、幸坂、大園で」



多分身長と雰囲気で決められてるな
森田、山下、谷口の低身長トリオと
増本、大沼、幸坂のスシロートリオとそれをまとめる大園
まぁ妥当なメンツだな


諸々と他の役も決まり残り王子様役と白雪姫役になった。
この感じだと小道具になれるだろうな



友香「ラストに王子役と白雪姫役やりたい人」

澤部「じゃあ、白雪姫役は小林、王子役は渡邉だな以上!」


っ、、

『えっ!』

「はっ!」

澤部「ほら息ぴったりだ。まぁみんなで協力して頑張れ」



そういうと授業が終わるチャイムが鳴った

いやいや待って私が王子様役?
無理無理、人前に出るのあんま得意じゃないし小林さんの白雪姫とか直視できないよ



保乃「まさか、理佐が王子様役とはな笑」

瑞穂「楽しみだね」

「いやいや笑い事じゃないから」

『あ、あの田村さん』

保乃「うん?あっ小林ちゃんどうしたん?」

『え、えっと、白雪姫役交換してくれませんか、?私よりも田村さんの方が似合うと思うしそれに小道具の方が私得意だから』

保乃「うーん、ごめんやけど無理かな」

『そ、そうですよね急にごめんなさい他あたります』

保乃「ちょちょちょ、小林ちゃんの白雪姫が見たいから断ったのに他あたったら意味ないやん」

『いや、私なんて、』

瑞穂「絶対似合うでしょ、ねぇ理佐」

「えっあっうん、かわいいと思う」

『っ///うぅ』

瑞穂「てか小林ちゃん敬語やめない?」

『えっ、?』

保乃「せやな、じゃあまずは呼び方やね!保乃のことは保乃って呼んでな」

瑞穂「私は土生ちゃんで、ほら理佐」

「理佐で」

『えっと、保乃ちゃんと土生ちゃんと理佐、さん』

瑞穂「理佐だけさんずけ笑笑」

保乃「まぁ慣れてこ」

『私は由依で大丈夫です』

瑞穂「おっけ、由依ね」

保乃「保乃は由依ちゃんで、なんか可愛いやん?理佐は?」

「こば、」

『えっ、?』

「こばで」

『う、うん、みんなよろしくね』


思いがけないきっかけで少しでも小林さんに近づけるのであればいいか、こばとか意味わからない呼び方しちゃったけどまぁいいか、


数日がすぎ台本が出来上がった
パラパラめくり何となくのストーリーを読む
懐かしいな、小さい頃はこういう世界に憧れてたっけな



保乃「理佐採寸するからこっち来て」

「はいよ」



衣装も結構こだわるんだな
なんか高校の制服採寸思い出す


保乃「いや、理佐ウエストほっそ、腕足長」

「それ褒めてる?笑」

保乃「褒めてる褒めてる」

瑞穂「由依もスタイルすごくいいよ、華奢でおしりはすごい小さいのに胸はおお、んごっ、」

保乃「土生ちゃんそれ以上言ったらあかん!」

『///』

保乃「ほんまデリカシーの欠けらも無いな」

瑞穂「ごめんごめん、でもほんとにスタイルいいね2人とも」

保乃「これは衣装を作る私たちのやる気も上がるな!」

瑞穂「だね!2人に似合う飛びっきりの衣装を作るから楽しみにしててね!


なんてうきうきで他の子の採寸に行ってしまった。



友香「こっちで台本の読み合わせするから採寸終わったら来て」

「今行く、こばも行こ」

『うん』


配役組の読み合わせが始まった。
さすがあかねんハマり役だな、それに井上や武本も頑張ってるし
小人もなんか個性豊かで面白い

私も何となくでこなしたが、、


友香「小林さんもう少し声出せないかな?」

『ご、ごめん。練習します』

友香「まだ時間はあるからゆっくり頑張ろ!みんなもよろしくね!」


白雪姫役も大変だよな、澤部に押し付けられて
しかも台詞が1番多い上に歌うシーンもあるなんて

私に出来ることないかな、

そんなこんなで練習が始まって1ヶ月が経った。


みんなどんどんと役になりきっている
私も頑張らないとな
最初は乗り気ではなかった私も周りに影響されて次第に台詞も覚えて頑張ろうと思えるようになった。


友香「うーん、やっぱりまだ声が小さいな。」


その中でもやっぱり指摘を受けやすいこば

放課後まで練習は続いた。
こんな日々を過ごし文化祭まで残り僅かになった


そして文化祭前の難題それは、、


保乃「ほんまに無理!」

瑞穂「ここ意味わからない」


そう期末考査
私たちの学校では文化祭前に期末考査が行われる

わーぎゃー言いながらもテストの日は過ぎていき
テスト2日目を終えた。今日は3人で残って提出物を終わらせている。


なんか息抜きしようと思い屋上に行くと綺麗な歌声が聞こえてきた。

扉の隙間からこっそりと覗く。


するとそこにはこばがいた

普段かけている眼鏡はしておらず
サラサラのロングの髪が風に靡き
彼女の瞳が見える

綺麗な瞳
そして綺麗な歌声

思い出した、なぜ私が彼女に一目惚れしたのか


去年、忘れ物を取りに教室に戻る途中
音楽室で歌う彼女を見たんだ。


いつもの姿からは想像もつかないほどの迫力とオーラ

でもどこか儚げで目で追ってしまう表情

そして1度聴いたら忘れられないあの優しい歌声



あの時の彼女に私の全てが惹き込まれたんだ。


ほら今だって私は彼女から目が耳が体が心が惹き込まれて離してくれない。



しばらく聴き惚れていると時間がやばいことに気づく
私が教室に戻ろうと静かに動こうとした時


ガタン!


やべっ、

近くにあった物の入ったダンボールを落としてしまった。



『っ、、って理佐さん?』

「えっあっごめん、盗み聴くつもりはなかったんだけど、その綺麗で」

『///、あ、ありがとう』


真正面から彼女を見る
やっぱり綺麗な顔してるよな
目とかクリクリでほんと


「かわいい」

『えっ!///』

「っ、あっごめん」

『う、れしいよ、ありがとう』


でもひとつ気になった
こんなに歌声が綺麗で声も出るのにどうして練習の時は出ないのだろうか


「あ、あのさいつもここで練習してるの」

『あ、まぁみんなのために頑張らないとって思って。私さあがり症でみんなの前に立つと上手くできなくなっちゃうんだ。だから少しでもって思って』


なるほどそういうことか、


「そっか、ならさ私も一緒に練習してもいい?」

『えっ、いいの、?』

「うん、だからさ一緒に頑張ろ」

『うん!ありがとう』







この日から私たちの2人だけの秘密の練習が始まった











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最後までお読みいただきありがとうございました



では、

またね*