小林由依×渡邉理佐(社会人パロ)

前回の続きです






𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 









「ゆ、」



ブチ



電話を切られてしまった、
本当の私ってなんだ、今までの由依は何かをずっと我慢して隠してたってこと?



友香「り、、さ、、、さ、、り、さ、理佐!」

「へ?」

友香「へ?じゃないよ!どうするの?」

保乃「絶対勘違いされてるで。やからやめとこ言うたのに」



確かにそうだ、、



保乃「私たちが昔付き合ってたこと由依ちゃん知ってるんやろ?多分由依ちゃんにとって私がいるだけでも不安やったはずやなのにあんな勘違いを招くようなことしてどうするん?限度があるやろ、」



きっと由依はさっき私と保乃がキスしたと思っているはずだ
でも実際は違う、
由依が妬いているところを見たことがなくて本当に私のことが好きなのか確かめるためにワザとぽく演出しただけであり私と保乃は何もしていない。

それに私もそんなに酔っているわけではない。
だって由依と約束したから、


友香「さすがにやりすぎたよね、タクシー呼んだから早く帰って弁解してきな」

「うん、そうする」

保乃「保乃も彼女おるんやから勘違いされたままやと困る。それにこれでほんまに別れでもしたら理佐これからどうするん?絶対仲直りしてな。約束」

「うん、約束するよ。2人とも本当にごめん。ありがと」



私は友香にお金を渡し、タクシーに乗り込み自宅に向かった。


自宅に着くと部屋は真っ暗でまるで誰もいないようだった。

でも、部屋の明かりをつけるとまるで泥棒が入ったかのように部屋は跡形もなく荒れていた。






由依side




辛いです、苦しいです。胸が張り裂けそうです。
電話を切ったあと私の酔いは完全に覚めきっていました。


貴方をもう感じることの出来ないこの部屋が妙に気持ち悪くて、
身体がうずうずして仕方がありません。


自分から別れを告げたのに


本当に大好きだったから、愛しているから



『っ、、グスン』



私はどこで間違えてしまったのでしょうか?
隠せていたと思っていたのに実は隠せていなかったのでしょうか?
それともやはり私なんかよりも田村さんの方が良かったのでしょうか?

田村さんなら私に勝ち目なんてありません
愛嬌があって可愛くて、スタイルが良くて優しくて周りが見えていてみんなから人気の田村さんに私が勝てるわけがありません。



理佐さんの幸せを私が、壊してはいけないんです。



それでも、


本当に

貴方のことが


理佐さんのことが



心から大好きでした。



愛していました。



、、、、、、



私の中で良くない感情が渦を巻いていきます。


嫉妬、

欲望、

妬み、

嫉み、

憎悪、




心はどんどんと暗い方向に向かっていきます。




やだ、だめ、止めないと


いや、もう止める必要もないのかもしれません。


だって私たちはもう別れてしまったんですから


また1人になってしまったのですから





本当の私が暴走し始めました。







『うぁあ!!!!』



バリン、ドン、、ガン 


物がつぎつぎと散乱し、ガラスが割れ、
綺麗好きな理佐さんのために頑張って整理整頓していた部屋は
跡形もなくぐちゃぐちゃで見るも無様な光景になってしまいました。


寂しい、1人になりたくない。

大好き、愛してる、離れないで欲しい。

貴方を独占したい。


『はぁはぁ、はぁ、、』


どんどん私の黒いモヤモヤが露になっていきます。




一人暴れていると何かを投げた拍子に電気が消え、
私はバランスを崩して倒れ気を失ってしまいました。




次目が覚めると寝室にいました。


っ、、なぜ寝室に?


『うぅ、、』


頭が身体が痛くて何も考えられません



「あれ?由依目覚ました?」

『えっ、、?、、、なんで、、いるん、ですか、?』

「よかった倒れてたから驚いたよ。あっ先言っとくけど別れることに私は応えてないからまだ付き合ってるからね。」



なんで、どうしていつものように接してくるんですか?
理佐さんが読めません。



「少し話があるからとりあえずリビング行こっか」


リビングに行くと部屋は片付けられていました、
先程までの私がやっていたことがまるで夢だったかのように

もしかして、
理佐さんに別れを告げたあと私は寝室で寝てしまったのでしょうか?


「手とか応急処置したけどやっぱり痛むよね?大丈夫?」

『えっ、?』


私が下を確認すると手や足に複数の絆創膏やガーゼがはられていました。
言われるまで全然気づきませんでした。
それに痛くもないしやはりアドレナリンが出ているのでしょうか?
でもこの傷をみてしまうとやはり先程のことは夢ではなかったと実感しました。



「由依、少し話を聞いて欲しいんだけどいいかな?」



私が黙っていると肯定だと捉えた理佐さんは話し始めました。



「さっき多分由依は私と保乃がキスをしたと思っていると思う。でも実際は何もしていない。あれはワザとそう感じるように仕向けただけ」


ワザと?仕向ける?一体どう意味なのでしょうか?
まずそれをやる意図が読めません。


「由依があんまり妬いてるところとか見ないから本当に私の事好きなのかなって思って気になっちゃってこんなことしちゃった。謝って済まされることじゃないって言うのはわかってる。でも言わせて本当にごめんなさい。このことを友香とか他の人に確認してもらっても構わない。私には由依しかいないから。」



理佐さんからの説明を受けて安心したと言うよりも
私の中でプツリと2度目の何かが切れる音がしました。


止まらないといけないのに
このまま進めばまた元通りでいられるのに、、、



止まって、やめて、、、だめ、、



バシャン


「えっ、」

『最低です。私がどれだけ不安だったか理佐さんに分かりますか!?』



私は勢いで机の上にあったコップの中に入った水を理佐さんの顔面に思いっきりかけ挙句の果てには声を荒らげてしまいました。

もう後戻りはできません。

このまま本当の私を全てさらけ出してしまいましょう。

それにもうこの部屋を散乱させた所を見せてしまった時点でもう手遅れなんですから。





『私、重いんです。人よりも遥かに。さっきの部屋を見てもらえばわかる通り自分の気持ちに気づくのも遅いし我慢することも出来ない。1度感情が溢れてしまえば自分では止めることが出来ないんです。』



理佐さんは唖然とこちらをずっと見ています。
でも、私はもう止まれません。



『理佐さんのことが大好きなんです。愛しているんです。離れていってほしくないんです。ずっと一緒に行って欲しいんです。他の人と話しているところも一緒にいるところを見るのも嫌なんです。できることなら監禁して私しか見れないようにしたい。私しか求められないようにしたい。四六時中貴方を独占したい監視していたい。』



次から次へと私の口からは本音が漏れていきます。
これでもう理佐さんも私のことを振るでしょう。

今まで付き合ってきた人たちには呆気なく見放されたんのですから

だから今まで頑張って隠してきて我慢してきていたのに、、、



やはり根は変えられませんでした。


早く振るなら振ってください、理佐さん



「なにそれ、、、」



理佐さんの冷たい声が響きます。
はぁ別れたくなかったな、、

これ以上好きになれる人はこれから先絶対いないだろうから




ギュ



『えっ、?』


「かわいい、、、、



予想もしていなかった理佐さんの発言に頭の思考が停止するのを感じます。
今、理佐さんはなんて言いましたか、?、
私の聞き間違い、?



「かわいい、かわいすぎるよ由依。私のこと好きすぎだよ、もう可愛すぎて心臓もたない」

『っ、、引かないんですか、?』

「引く?なんで?」

『怖くないんですか?普通に考えてこんなこと言ってるのってやばいですよ?』

「うーん、?由依からならウェルカムだよ?だってこんなにも愛おしくて可愛くて大好きで愛してる子から言われてるんだから」


っ、
そんなの


そんなの、


『グスン、、ずる、、いです、、よ』

「えぇ、どうして泣くの?よしよし大丈夫だよ」



体の力が抜けて自然と涙が溢れ止まりません。


なんか体の至る所からズキズキと痛みを感じます。
先程までのアドレナリンが切れてしまったのでしょう



「落ち着いた?ふふかわいいねぇ」

『///かわいく、ないです』

「照れてるのかわいい。ねぇ由依他に言い残したことないの?」



言い残したこと、?
言い残したこと、言い残したこと、


『っ、うーん、監禁とかそういうのは極力避けたいです。やっぱり理佐さんの自由は奪いたくないから、、でもできるのであれば、なるべく早く帰ってきて欲しい。一緒にご飯を食べたりお風呂に入ったりしたい、他の人と極力仕事以外で関わらないでほしい、って縛りすぎですよね、ごめんなさい』

「ふふ、由依は優しいなぁ。もっと縛ってもいいんだよ?」

『うぅ、、』

「それとも嫌なの?私が他の人のところに行っちゃってもいいの?」


っ、、、


『嫌じゃない!ひとりにしないで、ください。他の人のところに行っちゃいや』


ギュ

私は理佐さんのことを強く抱き締めます。


「ふふ、わかってるよほらこっちおいで一緒に寝よ」





私たちは寝室に行きベッドに入ります



「よしよし、ごめんね辛い思いさせちゃって。沢山甘えてね。」 

「ありがとうございます。理佐さん大好きです、おやすみなさい」
  
「っ、///それは可愛すぎ、、、ゆっくり休んでね」




理佐さんは私のことを優しく抱きしめてくれて

暖かくてどんどんと脳内が朦朧としていきます。



これから先こんなにも私を受け入れてくれて
愛してくれて、愛されてくれる人は
きっと

いや絶対に


貴方しかいません




この人のためなら私はなんでもできるそう思いながら私は理佐さんの胸の中で眠りにつきました。









𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄






最後までお読み頂きありがとうございました。



では、


またね*