2025年10月30日
世の中はハロウィン全盛ですが、カトリック信者にハロウィンはありません。
フランスはその昔は多くの人がカトリックでしたが今はごく少数になり、キリスト教関係の祭日もクリスマス以外は何の日かわからない人が大多数になりました。
カトリックにとって11月1日は全ての聖人を祝う日で、大変明るいイメージの日です。聖人と言っても「聖なになに」と名前だけは知っていてもその人の功績や聖人と認められた理由までは私も知らず、思いつくのはマザーテレサくらいでしょうか。
翌日の11月2日は全ての死者の日。1日と2日には亡き人達に思いを馳せてお墓に花を供えに行く習慣があります。日本のお彼岸のような感じです。この日は花屋の書き入れ時でもあり、鉢植えの小菊がたくさん墓地に並びます。昨年は夫のお墓に供えようと当日のんびり花を買いに行ったらきれいに売り切れていて大変焦りました。今年は早めにお墓参りをしたので1番乗りでした💪。
フランスも商業主義からは逃れられず、20年前くらいからハロウィンで子供達が家を回ってくるようになりました。
我がカトリック教区では眉間にシワを寄せて「カトリックはハロウィンは無関係」と言うのではなく、回って来た子供達に聖人の画像があしらわれたカードをキャンディと一緒に渡してそのカードのQRコードをスキャンすると聖人の日と死者の日のミサの時間が表示されるという戦略に出ました😅
冬時間に変わっていよいよ夜が長くなってくるこの季節、聖人の日はちょっと楽しい行事です。