5月23日の新聞にユニクロ40周年の全面広告
気になるフレーズ
「失われた30年」と
失われなかった40年。
このフレーズの続きは、「失わせた40年

 ユニクロが爆発的に知名度を上げたのが、1998年のフリース 1着1900円が大ブームになり、一気に店舗も増えた。
当時はロードサイド店が多かった。

 その同時期に総合スーパーの衣料品に対する風当たりが強くなった。

 1999年にはイトーヨーカドーのカシミヤセーターの二重価格問題で公正取引委員会から指摘。
 シーズン当初に「今、ついている価格から◯◯%割引」として販売、一部消費者から、元値の根拠がないみたいな理由で訴えられた。

 2001年には当時、経営危機で迷走中のダイエーが、直営のカジュアル衣料品コーナーの内外装がユニクロに類似していると、仮処分申請を出されたり
 と、総合スーパーの衣料品が下降傾向になっていった。

 たしかにユニクロのヒートテックやエアリズムは機能的には優れていると思うが、 
チノパンやワイシャツは総合スーパーの直営の衣料品売場の方が品質や機能性は良かった気がする。

 総合スーパーの紳士衣料品売場のチノパンには右ポケットの中に小さな内ポケットがあり、ベルトに沿ってウエストラインにコインを入れる事が出来るポケットがあった。
 左の尻ポケットにはボタンとカバーが付いていた、右の尻ポケットにはボタンホールはない。
 前面にはボタンとホックの2つがあるなど細工が丁寧で価格は手頃だった。

 
 総合スーパーの衣料品の低迷の結果、ロードサイド店が多かったユニクロが総合スーパーやショッピングモールの中にテナントとして増殖して、どこに行っても面白くない街になってしまった。