そして、中日のお休みを挟んで三日目。
お休みの前には「宿題」が出ておりまして。
シーンの分析?解釈?まあ、つまりは洗い出し。
Scottから提示された三つの設問に答えていくと、
シーンに於けるキャラクターの「前提条件」が出来上がる、と言う。
そうなんだよな。
ここで思い出すので、ラジオモンスター伊集院光さんのこと。
伊集院さんはお芝居をするときは、台本は自分が出ている箇所しか読まない、とのこと。
Yes、そう言うこと。
全幕演る俳優は、そう言うわけにはいかないけど、このシーンがスタートする時に知っていることを頭に入れて、シーンを始める事は思いのほか大事。
英国演出家 ケイティ・ミッチェルの作業ほど(今回は)細かくなくていいと思うが、
ココ、頭に入れて演ると、迷いがなくなる。
結論。作家、Genius!
自分どうこうではなく、役に入れる。作家の言う通り。齟齬がなくなる感。気持ちいい。
これがScottの言う 「Given Circumsutances」 ってことかいな。(綴り間違い、ごめん)
Scottが「yes、yukaが言ってくれたこと、全部一言にまとめると、〇〇〇〇になる。これで演ってみるかい?」とのサジェスチョンがあり、、、
あ!ちょっとわかんなかった“NEED”を理解した!!かな。よーな。もう一段、深いところへいけるサジェスト。
前回、Scottの手法を知り尽くした心強い通訳件俳優のMegさんが、”NEED”に足し算をしてくれて、「こっち(英国)でもみんな悩んでるよ」と。スーザン・バトソン、読んでてよかった。
Scottのサジェストが役の人物としても「骨」になりました。
実際演ってみると、変わる変わる。
と言うか、楽になる。
一個、自分の中に「骨」(言うところの“NEED”)を持っていると、踏ん張れるし、指針が決まる。
まあ、この“NEED”をどれだけ的確に持っているかこそが大事だな、まあ、そこは演出とかの意向もあるし、テーブル稽古で話して大元を確認し、共通認識を持っておくのも大事だし。
パーツが一つ一つハマっていく快感。
ここでも、軸は自分ではない。
キャラクターと言う「相手・他者」、そして、作家。
彼らの声に耳を澄ませる瞬間が、心地良い。
そうしましたら。
演ってる間に、Scottが、テネシィ・ウイリアムズの「ブランチ三部作」を紹介してくれました。
へーーーー。
あ、そういえば、ウチにあった。未読。
クラス後、お気に入りの「本搾り グレープフルーツ」飲みながらめくる。
テネシィの(ブランチの)印象が変わる。
となると。。。
このシーン(まあ、一幕だから、物語自体の、、、なんだけど)の骨組みが
ぐわーっと立ち上がってくる。
げ。こんな物語だっけ??
げ。こんな人だっけ??
こんなんやっけ?テネシィ。。。。
鳥肌の瞬間。。。。
あぁ、私はこう演りたい。
戯曲から受け取ったものをこう演りたい、としっかり思った瞬間。(エゴではなく)
明日のトライが決まった。
本日の感想。『楽しい』
古本屋さんで手に入れた、むかーしの。
実は記名がしてあって、
法政大学 演劇研のSさん所蔵の。
生まれる前の年が記載されている。
ある作品に、ガッツリ赤入ってます。
赤と青と黒。
鉛筆。
どうやらSさんは、俳優さんではなく、演出かな?
古本の書き込み、嫌う人もいるけど、わたしは好きだ。