治療再開まで …卵巣茎捻転とドリリング手術、先生との出会い
治療再開〜現在まで …体外受精に進むまでのこと
一度目の体外受精まで …一つも採れずに終わった採卵
前回までの流れ。。。。
採卵失敗から二ヶ月。
OHSSを回避する為に
2週間以上かけて少しずつ誘発を続け…
ようやく、
採卵日を迎える事が出来ました

。。。。
D21、採卵日です

全身麻酔下での採卵の為…
朝から、絶


前回と同じく、カラッカラの状態で
夫と一緒に病院に向かいました


来院指定された時間は8時

通常の診察が9時〜の為、
待合室には他の患者さんはおらず
私はすぐに名前を呼ばれて
安静室へと案内されました









安静室にて

カーテンで仕切られたベッド。
そのベッドの上に
ピンク色の手術着が置いてあります。

看護師さん

「お洋服と下着を全部脱いで、裸の上に手術着を着てくださいね。準備が出来た頃にまた迎えに来ますね」
私

「わかりました

手術着に着替え、ベッドの上に座って
ふぅ。と、ひと息付くと…
突然、恐怖心が一気に襲ってきました。
卵巣茎捻転の時のこと。
ドリリング手術してもダメだったこと。
一つも採卵出来なかったこと。


反射的に手で顔を覆おうとした時…
自分の手がわずかに
震えている事に気が付きました。


今更ながら、身体だけでなく
心もポンコツな自分自身に
何だか笑えました。

看護師さん

「準備出来ましたか?手術室の方も整いましたので、ご案内しますね。こちらへどうぞー」
私

「はい」
採卵手術室にて

看護師さん

「じゃあ台に横になってくださいね。お腹張ってるかな?寝れますか?」
私

「張ってますけど、大丈夫です。ありがとうございます

看護師さん

「張ってるよね…。今回も採卵の後は結構痛いと思います。たくさん針を刺すと思うので…。採卵後、痛い時は遠慮なく呼んでくださいね」
私

「はい。わかりました

点滴の針を刺し、
血圧計、心電図、測定器を装着…

しばらくして、
手術着のおじさん先生

先生

「じゃあ、採卵始めますね。少し準備してから麻酔かけますからね」
中をグリグリと消毒して…


洗浄液でバシャバシャ洗って…


先生

「じゃあ麻酔6mmから入れてください。
ぱんなさん、目を瞑っててね。すぐ眠くなりますからね」
酸素マスクを装着され、目を瞑ると…
グラッ…と目が回りました。
私

(あー、きたきた、麻酔きたー…)
そんな事を思いながら
意識が遠のいていきました…
ーーーーー・・・
次に目を覚ました時は、
もう安静室のベッドの上にいました

安静室にて

夫

「ぱんな、わかるか?俺だよ」
私

(ぼーーーー……

私

「……ぅん…?もう採卵終わったの?」
夫

「うん。終わったよ」
私

「…そうなんだ。……



覚悟していた
激しい痛みに襲われた瞬間

胸元に置かれた自分の右手が
何かをしっかり握っていることに
気が付きました。
私

(これ、ナースコールボタン?)
私はすぐさま、
ボタンを押しました。

看護師さん

「ぱんなさん大丈夫ですか!?」
私

「い、いたくて……」
看護師さん

「今回はもう座薬入っちゃってるので、痛み止め追加出来るか先生に聞いてきますね!少し待っててね!」
痛みを軽減する為、麻酔後に
ボルタレンを入れられてたようです。

看護師さんはすぐに戻ってきました。
痛み止めの、点滴を持って。

私

「うぅ…痛い…うぅ〜…

看護師さん

「痛いよね…。今痛み止めの点滴入れますからね。ちょっと強めの薬なので、少しずつ入れますね…」
私

「はぃ…スミマセン…

しばらく悶絶してると、
徐々に徐々に痛みが引いていきました。

痛みが少し落ち着いてきて…
グッタリしていた時。

ずっと手を握ってくれてた
夫

夫

「卵、採れたよ」
私

「えっ…ほんとに?」
夫

「うん。12個採れたって」←(後に13個だったと判明)
私

「…採れた…12個…採れた…」









採れた…
採れたんだ…!
そう思った時。
自分の中でピンと張り続けていた
糸が…切れたのかも知れません。
一瞬で。
一気に。
涙が溢れ出て…
止まりませんでした…。